毛孔性苔癬(二の腕のぶつぶつ)
気になる二の腕のぶつぶつは、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)、または毛孔性角化症(もうこうせいかっかしょう)とも呼ばれ、二の腕以外にも太もも、臀部などにできる皮膚疾患のことです。広範囲に広がることもあります。
毛孔性苔癬の症状は、肌のターンオーバーが正常におこなわれず、毛穴の周囲に古い角質が溜まり、毛穴が詰まることで皮膚がザラザラになります。
鳥肌のようにブツブツになっている、赤みを帯びているなど、症状は様々です。
ほとんどのケースで痛みやかゆみなどはなく、健康面に影響を及ぼすものではありませんが、肌を露出したときに目立つため、美容的な観点から治療を希望される方が増えています。
治療方法としては、ピーリングやダーマローラーが効果的です。
CONSULTATION ケミカルピーリング
ケミカルピーリングとは、フルーツ酸の一種であるグリコール酸などの酸を塗り、表皮の古くなった角質を化学的に融解して剥離、除去し、肌を生まれ変わらせる治療法です。
ケミカルピーリングの歴史は古く、古代エジプトでは、クレオパトラが皮膚を滑らかにするために、乳酸のサワーミルクの湯に入浴していたと伝えられています。その後、欧米での研究が進み、日本においては1994年よりケミカルピーリングが広まりました。
「酸」というと肌を溶かすイメージを抱きがちですが、実際は代謝の低下している肌に対して、角質と角質の接着をゆるめ、古い角質をはがれやすくする働きがあります。この治療に伴う軽度の炎症反応によって表皮再生を促進させ、さらには角化細胞の形状や配列を整え、角質層の構造および機能を改善させる作用が得られ、本来のきめ細かでハリのある肌の組織構成に戻す効果があります。
この作用により、しみやくすみ、にきびの改善に効果があります。特に、にきびには高い効果が認められています。
CONSULTATION マクロピール
マクロピール(サリチル酸マクロゴール)は従来のグリコール酸ピーリングがお肌に合わなかった方も受けることができます。
皮脂腺から血中への薬剤移行が無いため、治療中の痛み・発赤・炎症がほとんど起こらず、皮膚の角質層(表皮・毛穴)のみ穏やかに、かつ均一に剥離するので従来のピーリング治療と比べ安全で効果的で新しいピーリングといえます。
特ににきびや脂性肌の改善に効果的で毛穴一つ一つに入り込み皮脂の詰まりを取り除くことによってにきびの原因を絶つだけでなく、徐々に毛穴を引き締めにきびの出来にくい肌質を作ります。
サリチル酸マクロゴールは角質溶解除去作用の効果が高いので頻繁に通院する必要がないばかりでなく、薬剤が毛穴の中まで入り込み均一に角質を除去する方法はマクロピール(サリチル酸マクロゴール)だけです。
肌のターンオーバーを正常にするため(若々しい肌を保つには28日周期のターンオーバーが理想とされていますが、現代の20代女性平均は35日~40日と言われています)刺激を受けた肌深部ではコラーゲンやエラスチンが増加し、お肌にハリがでて化粧のりがよくなり、サリチル酸マクロゴールの特徴である高い美白効果を実感していただけると共に、初期老化からくる目元ギリギリの小じわにも効果を発揮します。
にきび肌や老化肌を促進させてしまう原因は、日常生活のあらゆる場面に潜んでいます。
肌から吸収される有害な紫外線・偏った食事や過度なストレス、睡眠不足・生活パターンの乱れなどで体内では活性酸素が多く発生し細胞そのものを酸化させます。
にきびが活性酸素病と言われている通り、食事や生活習慣をコントロールして改善することも大切ですが、普段の生活を思い出してみてください。
油物やチョコレートを我慢し余計にストレスを感じていませんか?実際に治療ではそこまで徹底する必要はないのですが、一般的な治療法である内服薬やビタミン剤を服用するだけでは治らないにきびをダイレクトな治療法により改善することができます。
城本クリニックではサリチル酸マクロゴールで余分な角質を除去した後、高濃度ビタミンCやプラセンタ・ヒアルロン酸・エラスチン・コラーゲンといった美肌を構成する保湿成分のイオン導入を組み合わせることによりにきび跡の色素改善・コラーゲン生成を促しさらに効果をあげています。副作用の心配・ダウンタイムはほぼありません。
CONSULTATION ダーマローラー
ダーマローラーは、コラーゲンを造成させる為に、特殊な機器を用いて真皮にダメージを与えずに行う治療法です。年齢とともに造成されなくなったコラーゲンを新しく作り出すことで、肌の若返りと修復を行います。
ダーマローラーはマイクロスパイクとも呼ばれ、約200本の極微細なステンレススチールの針(0.5mm~)がついたローラー状の機器であり、エステなどでは扱うことの出来ない医療機器です。
これを肌の上で転がし、肌に美肌薬液を直接浸透させ、肌を生まれ変わらせます。
この微細な針が真皮を通ることで、皮膚はその刺激に反応し、コラーゲンを増殖させて皮膚を修復しようとします。
これにより、コラーゲン増殖因子が分泌され、肌の再生および若返りが行われます。
傷がつかない治療のため、腫れや痛みが少なく、アレルギーや副作用なども殆どありません。その為、日常生活や仕事などに支障のない治療と言えます。
治療を行ったのちは、新しいコラーゲンの構築が真皮層で始まってから、約1ヶ月の間にコラーゲンが増殖し、皮膚のハリと弾力性を高めます。加齢により生じた小じわやタルミ、陥没したニキビ跡、ハリのない肌や表皮の凹凸が、目に見えて改善されてゆきます。
SIDE EFFECT 主なリスク、副作用など
機械による治療を行う場合、一時的な赤み、照射箇所のほてりがありますが、治療後すぐにお冷やしをしますので、お帰りの際にはほとんどの方が落ち着かれています。
治療後は一時的に、お肌が敏感になり、乾燥しやすい状態になったり、日焼けをしやすい状態になるので、十分な保湿と日焼け対策をして頂くようにお願いします。