コラム



COLUMN鼻の穴を小さくするには?自力でする方法と美容整形の施術内容を解説

「鼻の穴が大きくて少し気になっている」……と悩む人は少なくありません。
特に鼻は、顔の中心にある部位のため、気になりはじめるとストレスになります。
この記事では、そもそも鼻の穴が大きく見える(小鼻が広がって見える)原因を踏まえ、鼻の穴を小さくする方法をご紹介します。
自力で解決する方法から、美容外科による施術内容まで解説していますので、コンプレックス解消の一助としていただけたら幸いです。

鼻の穴が大きく見える原因

そもそも、なぜ鼻の穴が大きく見えてしまうのでしょうか。主に次の5つが原因とされています。

上顎骨の歪み

鼻の土台にもなっている上顎骨(じょうがくこつ)と呼ばれる顔面の骨が歪んでいると、鼻の穴の大きさや形に影響を及ぼすことがあります。

食べ物を片方の歯だけで噛んでいる、歯ぎしりや食いしばりをよくしている、頬杖をよくついてしまうなどは、よく言われる上顎骨の歪みが発生する原因です。

鼻に長時間の詰め物

鼻炎などで鼻が苦しいとき、呼吸を楽にするためにティッシュを鼻に詰めてしまいがちですが、長時間あるいは頻繁に詰めていると、鼻の穴が大きくなる場合があります。

それ以外に、鼻毛カッターやピンセットを鼻に押し込みながら長時間にわたって使用する、鼻の中に軟膏を塗るために毎日指を入れるなどの行為も、鼻の穴が大きくなる原因になります。

加齢

鼻の穴が広がって見える原因は、生活習慣だけではありません。加齢による身体的な変化も要因のひとつです。

例えば、加齢によって皮膚の弾力が失われることで、鼻の穴が広がって見える場合があります。また、鼻の周辺の筋肉が衰えて鼻の形状が変わり、それが鼻の穴の大きさにも影響を与えるケースや、加齢に伴い軟骨が成長を続け、それによって鼻が大きくなるケースも見られます。

また、日本人の場合、鼻筋が高い欧米人と違い、年齢を重ねると骨密度の低下による頭蓋骨の萎縮に伴って鼻筋が低くなり、小鼻が広がる傾向にあります。

遺伝

鼻の穴の大きさは、遺伝という要素も大いに関与します。親や親族が大きな鼻穴を持っている場合、それが遺伝として引き継がれる可能性があります。

一般的な大きさでも鼻の形によって大きく見えることも

実は鼻の穴の大きさは、一般的な大きさでも鼻の形状によって大きく見えることがあります。例えば鼻の先端が上がっている場合や、鼻全体の大きさが小さい場合などは、鼻の穴が目立ちやすいとされています。

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自力で鼻の穴を小さくする方法

自力で鼻の穴を小さくする方法には、次のようなものがあります。

メイク

メイクは、自力で鼻の穴を小さく見せる一番手軽で効果的な方法です。

具体的には、小鼻にシェーディングを施し、鼻の先と鼻筋にハイライトを当てます。これにより、視覚的に鼻の穴が小さく見えます。ほかにも、鼻の穴の影をコンシーラーで塗る、鼻の毛穴をファンデーションで消す、などがあります。

なお、シェーディングやハイライトは、やりすぎるとかえって小鼻の存在感が強くなるため、変化の様子を見ながら少しずつ行いましょう。

鼻のマッサージ

鼻の穴を自力で小さくする方法の一つとして、鼻のマッサージがあります。適切にマッサージをすることで血行が促進され、むくみが解消されます。それによって鼻の形や大きさに影響を与えることが期待されます。

マッサージ方法は、小鼻の横にある筋肉を指で優しく押し込む、鼻の穴の下から上に向かって指を滑らせるように動かす、などさまざまです。いずれにしても、無理な力を入れず優しく行うこと、毎日継続することが大切になります。

事前に肌に保湿クリームやワセリンを塗っておくと、マッサージの摩擦による色素沈着の予防にもつながります。

鼻の筋トレ

鼻の筋トレも、鼻の穴を小さくするために考えられる自力での方法の一つです。鼻の横にある上唇鼻翼挙筋(じょうしんびよくきょきん)を鍛えることで鼻全体の形状改善が期待できます。

上唇鼻翼挙筋を鍛えるには、小鼻をこめかみ方向に引き上げてふくらませる、表情筋を動かすなどの方法があります。このトレーニング方法を、毎日数分程度、上唇鼻翼挙筋が動いていることを意識しながら行うのがポイントです。

ノーズクリップは有効?

ノーズクリップは鼻の穴を小さく見せるために使われるアイテムの一つですが、その効果は一時的なものに限られます。ノーズクリップは物理的に鼻の形状を変えるだけであり、鼻の皮膚や筋肉の本質的な変化をもたらすものではないからです。

また、ノーズクリップの挟む力が強い場合、肌に必要以上のダメージが蓄積されていきます。結果シミが目立つようになるなど、逆効果を生む場合もなくはありません。

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美容整形で鼻の穴を小さくする方法

自分で鼻の穴を小さくする方法にはさまざまなものがありますが、どれも継続が必要で、「やめると元通りになる」欠点があります。

もし永続的な変化を望む場合を求めている場合には、美容外科で鼻の穴を小さくする手術を受けることを検討してみてください。

鼻の穴を小さくする手術「小鼻縮小術」とは

美容外科で行われている鼻の穴を小さくする手術は、小鼻縮小術や鼻翼縮小術と呼ばれています。

この手術では、鼻の内部(もしくは鼻の周辺)の皮膚などを一部切除し、縫合することで、鼻の穴の大きさを物理的に小さくします。通常は麻酔下で行われ、手術時間はおおよそ30分~1時間程度と比較的短時間で終わります。

なお、鼻の整形では鼻全体のバランスが重要となるため、鼻先を高くする「鼻中隔延長」や、鼻先の丸みを改善する「鼻尖縮小」などの手術があわせて行われる場合もあります。

小鼻縮小術の種類とメリット

小鼻縮小術には主に2種類あります。一つは「内側切開」で、鼻の内部の皮膚と粘膜を切開する方法です。もう一つは「外側切開」で、これは鼻の穴周辺の皮膚を直接切り取って鼻の穴を小さくします。

手術の種類 手法 メリット
内側切開 鼻の内側から切開して鼻腔を小さくする 外からは傷痕が目立たない
外側切開 鼻の穴周辺の皮膚を直接切り取る 形状を大きく変化させられる

内側切開は外からは傷痕が目立たないため、自然な印象を保ちたい人におすすめです。

外側切開は、切除できる皮膚の範囲が大きいため、形状を大きく変化させたいときに適しています。

最近では、外側切開でも傷跡が目立ちにくくなっていますが、日本においては内側切開が主流です。

小鼻縮小術の注意点

いずれの整形手術でもそうですが、小鼻縮小術の手術後の腫れや痛みのダウンタイムがあります。小鼻縮小術は切開を伴う手術のため、1~2週間ほど続きます。その間は、鼻をかんだり、顔のマッサージをしたりなど、鼻や顔を触る行為ができません。激しい運動や入浴、飲酒もできるだけ避けたほうがよいでしょう。

なお、大半の場合、腫れや痛みは時間と共に自然に治癒しますが、症状が長期にわたり改善しない場合は、専門医との再診が必要となる可能性があります。

小鼻縮小術の費用相場

小鼻縮小術の費用は、施術するクリニックや医師の経験、施術方法によって大きく異なります。一般的な相場としては、30万円程度です。

ただし、これらはあくまで参考価格であって、具体的な費用はクリニックによる診察を経て決定されます。また、費用には、手術後のアフターケアや再手術が必要になった場合の対応が含まれているかを確認することも重要です。

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美容整形で鼻の穴を小さくするときによくある後悔と対策

美容整形で鼻の穴を小さくする手術には効果が半永久的に続く、専門医に理想的な鼻の形にしてもらえるなどのメリットがありますが、施術を受けた一部の人から、やらなければよかった……という声が聞かれることがあります。

最後に、小鼻縮小術を受けたときによくある後悔と、その対策についてご紹介します。

美容整形で鼻の穴を小さくするときによくある後悔

特に聞かれるのが、以下のような声です。

  • 鼻の皮膚を切除しすぎた結果、鼻の穴の形が不自然になってしまった
  • 鼻の皮膚の切除量が少なかったため、それほど効果が見られなかった
  • 鼻の穴が小さくなったのはよいが、鼻先が太く見えるように感じる
  • 鼻が左右非対称になった気がする

このほかにも、傷痕が残ってしまった、鼻で息をしづらくなっている、などもしばしば聞かれます。

美容整形で鼻の穴を小さくするときに後悔しないためのポイント

美容整形を後悔しないためには、手術前に具体的なイメージを持つこと、自分の鼻が小鼻縮小術に向いていることが挙げられます。

ただ、これらは自分ひとりで判断するのが難しいため、施術を行うクリニックに相談するのがベターです。

クリニックを選ぶときは、経験豊富な医師が在籍しているかはもちろん、事前に十分なカウンセリングを受けられるか、アフターケアがしっかり用意されているかもチェックしてみてください。

クリニックを選んだら、自分の望む鼻の形やサイズなどについて、具体的な画像などを見せながら医師としっかり話し合いましょう。このとき、こちらの話に親身になって聞いてくれる医師であれば、安心して施術を依頼してもよいといえます。

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まとめ

鼻の穴を小さくすることは自分でもできますが、根気強さがいるにもかかわらず、あまり効果が見られなかったり、やめるとすぐに戻ってしまったりするものばかりです。

自分の理想とする鼻の穴の大きさにしたい、と強く望んでいる人は、美容外科の小鼻縮小術が向いているかもしれません。

ただし、手術である以上、リスクがまったくないわけではありませんので、施術を行う医師にきちんと相談することが大切です。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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