コラム

COLUMN「逆さまつ毛」にお悩みの方へ、手術方法のご紹介

目の中にまつげが入ってしまい、痛みや違和感を感じる状態となる逆さまつ毛。
まつげを一時的に抜いたりしても完全に治るわけではなく、長引けば角膜が傷ついて視力が低下してしまうなどのトラブルにも繋がる可能性がある症状です。
今回は、そんな逆さまつ毛を解消するための手術方法についてご紹介します。

逆さまつ毛とは?

通常、まつげはまぶたから外側に向けて生えている状態なのですが、上瞼と下瞼のまつ毛が眼球に向けて内側へ生えている状態を、逆さまつ毛といいます。
まつ毛が内側に向けて生えた状態となるため、その長さによってはまつげが眼球に接触してしまうことで、眼球に傷がついてしまうという恐れもあります。
逆さまつ毛は一時的な状態で、まつげの生え変わりなどにより自然と解消される場合もありますが、まつげが生え変わっても継続して異物感などを感じるようでしたら、まぶたの形状などの問題が考えられ、放置しておいても改善しない可能性が高いので、一度専門の医療機関で診察を受けてみましょう。
逆さまつ毛の治療は保険診療によるものと、美容目的で行う自由診療のものがあります。

  • お問い合わせはこちらから >>

LINE@友だち追加

逆さまつ毛の3種類のタイプ

逆さまつ毛には、大きくわけて「眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)」という状態と、「睫毛乱生(しょうもうらんせい)」「睫毛内反(しょうもうないはん)」という状態があります。
このうち手術による治療が行われるのは主に眼瞼内反症で、その他は経過を見ながら重症の場合は手術という形になります。

  • お問い合わせはこちらから >>

LINE@友だち追加

眼瞼内反症とは

眼瞼内反症とは、まぶたが内向きに巻き込まれたような状態となってしまう事で、まつげが眼球に触れる方向に伸びてしまう状態です。
まつげが眼球に触れる事で、目やに、充血、角膜の潰瘍、視力の悪化、涙、などを招いてしまう原因になります。

眼球内反症の原因

眼球内反症は、加齢などによってまぶたを支える筋肉や靱帯といった組織の力が低下する事で発生するもので、年を取るにつれて発生するケースが多く、70歳代の方の約3%、80歳代の方の約5%で発生するといわれている症状です。
下まつ毛で起こる事が多く、自然治癒が見込めないためまぶたを外向きに変えるような手術(埋没法など)での対応が必要となります。

手術による治療方法について

逆さまつ毛の状態が軽度で、角膜保護を目的とした目薬を指すなどの対処で問題がない場合には対症療法としてのケアが行われますが、角膜の痛みや充血がでるなど角膜へのダメージが大きく、症状が悪化している場合の治療は主に手術によって行われます。

眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)の具体的な手術方法としては、埋没法や皮膚切開法といったものがあります。

埋没法(縫合法)による眼瞼内反症の治療

埋没法による手術では、切開を行わずに内向きになってしまったまぶたを引き出し、外向きの状態で糸によって固定する事で行います。
傷跡などが残る心配も無く、術後の腫れなども少ないため比較的簡単に行う事ができる手術です。

皮膚切開法による眼瞼内眼瞼の治療

切開法では、局所麻酔を行った後には皮膚を切開し、睫毛の下の皮膚や脂肪といった余分な組織を除去してから、瞼板前組織に縫合糸をかけて下眼瞼を外反させて固定する事でまぶたの内向き状態を改善するものです。
埋没法では解消が難しいような重度の状態でも切開法であれば対応が可能で、糸が外れて戻ってしまうというような心配もいりません。
ただし、切開を伴う分術後の腫れや痛みは強くなり、ダウンタイムが長引くというデメリットがあります。

  • お問い合わせはこちらから >>

LINE@友だち追加

手術の必要性が低い「睫毛乱生(しょうもうらんせい)」の治療方法

睫毛乱生(しょうもうらんせい)とは、したまつ毛の生え方の状態の一つを指します。目頭から目尻にかけて生えているまつげの中で一部分が眼球に向けて生えている状態のことで、「まぶたそのものが内側を向いている」眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)とは異なります。

この睫毛乱生の場合、まつげの生える方向だけの問題であるため、眼球への刺激などがなければ特に治療の必要もありません。
眼球を刺激してしまうような状態であっても、メイク道具のビューラーでまつげを上向きにあげたり、定期的にまつ毛を引き抜いたりしてケアを行う事で、問題なく日常を過ごす事が出来るために無理に手術などでの治療を行う必要はありません。

睫毛乱生を治療したい場合の方法

睫毛乱生の状態が悪く常に眼球を刺激してしまうような場合は、電気分解、冷凍凝固、アルゴンレーザー光凝固というような手段での治療が可能です。
これらはいずれもまつげの毛根部分を破壊して永久脱毛をする事で眼球側に向かって生えてくるまつげを脱毛するというもので、治療してしまえば同じまつげが生えてくる事がなくなるため、問題が解消します。

  • お問い合わせはこちらから >>

LINE@友だち追加

睫毛内反(しょうもうないはん)のケース

睫毛内反は、まぶたは正常な位置にあるものの、まつげが一部だけではなく全部内側に伸びてしまっている状態です。
睫毛内反は遺伝の影響によって先天的に発生する事が多い症状で、10歳ころになると自然と改善する場合もあるため、症状の程度によっては目薬などの対症療法で様子を見る形となります。

しかし、症状が悪く眼球を傷つけてしまう状態や、一定の年齢になっても改善が見られない場合には眼瞼内反症と同じように埋没法などでまぶたの向きを外向きに変えて、まつげが眼球内の方向に伸びないようにするなどの治療が行われます。

  • お問い合わせはこちらから >>

LINE@友だち追加

眼瞼下垂で逆さまつ毛の状態になる事も

眼瞼下垂とは、上瞼の皮膚が筋力の低下や皮膚のたるみなどによって垂れ下がり、目が十分に開かなくなる症状です。
まぶたが垂れ下がる際、上瞼のまつげが押し倒されるような状態になると、まつげが内向きに入ってくる状態となってしまうため、逆さまつ毛となる場合があります。
この場合は眉下切開などで上瞼の垂れ下がっている余分な皮膚を除去したり、まぶたが下がらないように筋肉を操作するなどで眼瞼下垂を解消すると、逆さまつ毛の症状も改善します。

  • お問い合わせはこちらから >>

LINE@友だち追加

逆さまつ毛が気になったら一度病院で診察を受けましょう

まつ毛により眼球が傷ついている、目やにの多さ、何もしないのに涙が出てしまう、などの不快症状にお困りの場合には、形成外科や目元の治療を取り扱っている美容整形クリニック、眼科を受診して、まずは症状を適切に把握しましょう。
逆さまつ毛が睫毛乱生や睫毛内反の状態であれば、いきなり手術ではなく目薬やビューラーでの対処療法で済むこともあります。
一方で、眼瞼内反症の場合でも手軽な埋没法などで治療が可能なケースも多いので、まずは病院で専門の医師による診断を受け、最適な治療法を確認してみてください。

手術の費用の相場は

逆さまつ毛は健康的な生活を阻害するものですので、保険診療による治療が認められています。
保険適用で治療を行う場合では、健康保険の適用対象内となる3割負担額で1万5千円前後の負担金です。

自費による美容治療と保険診療の違い

一方で、美容外科などで行う場合は保険診療扱いとならず、自費での診療となりますので費用についても10万程度からの金額が必要となります。

美容治療と保険診療での大きな違いは、仕上がりの綺麗さです。
保険診療では「健康的な生活」が担保されれば良いため、傷跡の残り方や、目元の形状などの仕上がりについては基本的に治療を受ける患者側が要望を出しても、その全てが満たされる事は困難だといえます。

目元は少しの違いでも大きな印象の違いになる部位ですので、審美性をしっかりと考えた上での治療を行わないと、バランスの悪い顔立ちになってしまう事もあり得ます。

美容治療の場合、症状の改善はもちろんの事、しっかりと仕上がりの見た目を理想に近づける事ができます。
また、例えば「眼瞼内反症」の解消と一緒に目の下の膨らみやクマを改善したいというような要望にも応える事ができますので、目元をトータルで美しくしたいという方は、是非美容治療をご検討ください。

LINE@友だち追加

本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

ご予約・お問い合わせお気軽にご連絡下さい 0120-107-929 無料 24H OK メール相談 無料 カウンセリング予約
全国の城本クリニック 35年以上の歴史と実績

全国の城本クリニック

クリニック案内へ

診療時間 10:00~19:00 完全予約制

35年以上の歴史と実績、そして信頼を誇る美容外科