コラム
COLUMN二重と遺伝
患者様からのご質問で、二重になる確立を聞かれることがあります。
実際答えは・・・「わからない」というのが現状です。
「何%の目安でも良いので、教えて下さい」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、実際、統計をとっていたり、目安のパーセンテージを書いた論文もありますが、それでも100%正確ではないのが現状です。
高校生の頃に生物の時間に、メンデルの遺伝の法則を勉強したのをお覚えでしょうか?
純粋に考えれば、二重の遺伝子をFと仮定し、一重の遺伝子をfと仮定した場合、
二重×二重の両親から生まれた子は、『FF×FF』つまりは、100%二重。
しかし、『Ff×Ff』の場合は、25%の確立で一重です。
二重×一重『FF×ff』の場合は、100%二重。
さらに、『Ff×ff』の場合は、五分五分です。
理論上でいけば、確かにこうなります。
しかし、人間というのは両親の遺伝子だけで出来てるわけではないのです。
両親の両親そのまた、両親・・・とたどっていけばきりがない程の性質を受け継いで生まれているわけです。
その為、何%の確立で二重の子供が生まれてくるか正確にご案内することは、難しくなっています。
デザイナーズチャイルドではないですが、医学が進めば、母体の段階で二重になる染色体を調節して二重のお子様をなんてことも起こりうるかもしれませんね。
遺伝の世界は、まだまだ奥が深いですね。