コラム

COLUMNヒアルロン酸注入による涙袋形成は失敗する事もある? トラブルを回避する方法をご紹介します

注射だけで手軽に印象を変える事が出来る施術として人気の治療である、ヒアルロン酸注入による涙袋形成。治療時間が短く、価格も低価格で試せる事から一度試したいという方から、継続して受ける方まで幅広く行われています。
しかし、いくら手軽な内容とはいっても医療行為である以上、失敗などいくつかのリスクが存在している事も確かです。今回はヒアルロン酸注入による涙袋形成の失敗パターンがどのようにおこるのか、そしてどのように回避するべきかを解説します。

涙袋とは?

涙袋は主に下まぶたにできるプックリとした膨らみの事で、まつげの生え際から5ミリ程度の範囲が膨らんだような状態になるものを指します。
涙袋は元々ある人と無い人(目立たない人)がいますが、涙袋の有無はまぶたを閉じる際に使われる「眼輪筋」という筋肉の発達度合によって変わります。眼輪筋が発達している方の場合、まぶた周囲の筋肉が盛り上がった状態となるため涙袋の膨らみが出来る一方で、眼輪筋の発達による盛り上がりが無いと涙袋の膨らみが存在せず、すっきりとした目元になります。

涙袋の有無で変わる印象

涙袋はそれ自体が役割を持っているわけではありませんので、涙袋の有無によって健康面などでの差が生じる事はありません。有無によって変わるのは見た目の印象が主となります。

涙袋があると、その膨らみによって下まぶたがアーチを描いたような印象となる事や、明るくハリがある状態になる事、そしてまぶたの輪郭が強調される事などの要因によって、明るく優しい印象へと繋がります。

涙袋が無い方が良いとされる場合も

涙袋については、国や文化によっては無い方が好まれる場合もあります。涙袋は明るい印象を作る要因ではありますが、一方で顔つきが幼く見えてしまう面もあるため、特にスッキリと大人びた目元が好まれるようなケースでは涙袋が無い方が良いとされやすいといえます。
人それぞれの顔つきやなりたい理想像によってもどちらが良いかは変わりますので、そういった意味でもヒアルロン酸注入による涙袋形成は一度手軽に試してみる方法としておすすめです。

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ヒアルロン酸注入による涙袋形成術

涙袋そのものは本来は眼輪筋の発達によって出来るものですが、この膨らみだけを手軽に再現する方法がヒアルロン酸注入です。
ヒアルロン酸注入では、体内に元々存在しているヒアルロン酸を使ったフィラー剤(注入剤)を涙袋の位置に直接注入する事で、人工的に涙袋の膨らみを再現します。
注入するヒアルロン酸製剤は一定期間が経過すると徐々に分解されて体内に吸収されていきますので、体に害となる事はありません。一方で、永続的なものではなくだいたい半年から1年程度で吸収されてヒアルロン酸注入を行う前の状態に戻ってしまう点がデメリットといえます。
注入時は針を刺すや薬剤を注入する際の痛みはありますが、表面麻酔を使用したりよく冷却して痛みを感じにくい状態で施術をする事で軽減が可能で、注入後は特にダウンタイムもなくすぐに普段通りの生活を過ごす事ができます。
注入は5分程度で終わり、術後も特に特別な過ごし方をする必要がなくダウンタイムも無いため、非常に手軽な治療である事が人気の理由です。

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ヒアルロン酸注入による涙袋形成の失敗パターン

以上のように非常に手軽に行える美容施術ですが、やはり医療ですのでリスクが何もないというものではありません。よくある失敗などのパターンは下記のようなものがあります。

内出血で腫れる

ヒアルロン酸製剤を注入する下まぶたにも細い血管は数多く存在してますので、この血管を注射によって傷つけてしまうと内出血がおこります。
内出血をすると血液がその周囲に溜まってしまい、表面から見ると赤紫に腫れるような状態となるなど、少し痛々しい見た目になってしまいます。
内出血は出血をおさえて組織が回復する事で解消しますので、1週間程度もあれば状態はかなり落ち着きます。また、しっかりと冷却などで腫れを抑えるようなケアを行うと早めに治ります。

すぐに元に戻ってしまった(小さくなってしまった)

ヒアルロン酸注入を行ってから数日や数週間など、非常に短い期間で涙袋の膨らみが無くなって元の状態に戻ってしまうという事があります。
ヒアルロン酸自体は一定期間が経過すると確実に体内に吸収されていくものですが、吸収される際には血管などを通じて行われる事から、注入箇所が血管の多い場所であったり、吸収されやすい程度の分量であったり、代謝(血流)が良い体質の方であったりといったケースでは想定よりも早いスピードで吸収されて元に戻ってしまう事があります。

また、ヒアルロン酸製剤の質も重要で、なるべく自然な状態になるように柔らかいタイプのヒアルロン酸を注入すると比較的吸収されやすく、逆に硬めのヒアルロン酸などを使うと持続しやすいというような違いもあります。
悪質なクリニックではヒアルロン酸の注入剤と他の材質を混ぜて使用しているケースなどもあり、その場合はかなり早いタイミングで吸収されて無くなってしまう事もあるようです。

一方で、そもそも最初期の膨らみはヒアルロン酸製剤による膨らみだけではなく、治療直後の腫れもあって大きく膨らんでいるように見えるケースがあり、術後に腫れがおさまる事で「涙袋が小さくなってしまった」と感じる事もあるようです。
注射だけの治療とはいえ、治療部位は数日から1週間程度腫れやすい状態になりますので、涙袋形成による変化は術後1週間程度は経過してからの状態をベースとして考えるとよいでしょう。

変化がよくわからない

せっかく涙袋形成をおこなったのに、あまり変化が無いように感じてしまう事もあります。
これはそもそも大きな変化を期待していたのに、想像よりも変化が小さかったという気持ちの問題の場合と、注入するヒアルロン酸の質と体質があっていなかったという場合などが挙げられます。

涙袋形成ではまぶたの動きに合わせてなるべく自然な状態となるように、柔らかめのヒアルロン酸製剤が使用される事が多いのですが、皮膚の厚みなどによっては柔らかいヒアルロン酸だと注入による変化があまり目立たない事があります。
この場合は少し硬めのヒアルロン酸製剤を注入するなどで変化をつけやすくなりますが、やや不自然になりやすい事もあるため、どのタイプのヒアルロン酸にするかは医師とよく相談して決めましょう。

左右差、デザインがおかしい

涙袋の大きさに左右差が出てしまったり、デザインがおかしく理想的な目元と違う状態になってしまうという失敗がありますが、これは主に事前のカウンセリング不足や医師の技術力不足によるものです。注入の仕方が悪く、ボコボコとした仕上がりになってしまう事などもあります。
ヒアルロン酸注入による涙袋形成は非常に手軽な施術ではありますが、目元の変化は非常に繊細で少しの違いで大きく印象が変わってしまうところでもあります。
注入によって具体的にどのような形の涙袋を作るのか、しっかりと医師に希望を伝えてすり合わせていく必要がありますし、医師にその希望を実現するだけの技術が備わっている事も重要です。
自然かつ美しい目元を作るためには細かな注入量の調整などが必須ですので、信頼できる医師、クリニックを選ぶようにしましょう。

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失敗したと感じたら?

涙袋形成で失敗したと感じたら、それが治療直後の場合はまず少し時間をおいてみるようにしましょう。
直後の内出血や腫れといった症状は針を刺す治療である以上は少なからず可能性がある症状ですし、1週間程度もすれば落ち着いてくるので、まずは慌てずに冷却などのケアをしっかり行う事が大切です。
また、デザインについてもヒアルロン酸注入はある程度術後になじんでいく事で滑らかになったり落ち着いたりしてくるものですので、デザインが想定と異なっている場合やデコボコに見えてしまう場合でも、あまり神経質にならず少し様子を見てみましょう。

1週間程度が経緯して腫れが落ち着き、注入剤がなじんできてもやはり仕上がりがおかしいと感じる場合には、ヒアルロン酸の追加注入やヒアルロン酸を溶かして無くしてしまう方法もあります。
ヒアルロニダーゼというヒアルロン酸を分解する酵素を注入する事で膨らみをすぐに解消する事が可能ですので、注入してみて想像と違ったなど後悔するようであれば、早期に解消してしまうのも一つの手です。
そこまで失敗と感じる程度でなければ、半年から1年程度の内に吸収されて無くなっていきますので、自然と元に戻るのを待つのも良いでしょう。

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失敗しないために必要な事

ヒアルロン酸注入による涙袋形成で失敗しないためには、医師選びとクリニック選びが大切です。
具体的には、術前のカウンセリングから十分に医師に希望を伝える事が可能なこと。そして最適な注入量などを、医師が医療的観点から適切に案内して対応してくれるようなクリニックを選ぶようにしましょう。
医師の技術力については治療を受ける前に判断する事は難しいですが、ほとんどの場合でカウンセリングの際にその医師が担当した過去の症例写真などを見る事ができますので、その仕上がりを見て安心できると感じたら治療を受けるという考え方が良いかもしれません。

また、クリニックによっては注入するヒアルロン酸製剤の質などが悪く効果が不十分になってしまうという事もありますので、正式な仕入れや保管などを行っている事が確認できるクリニックを選ぶと安心といえます。

ヒアルロン酸注入はとても手軽な治療ではありますが、やはり医療行為である以上失敗といったリスクはつきものです。
信頼できる医師、そしてその医師がしっかりと十分な時間をもって対応する事ができるクリニックを選んで、安心して施術を受けてくださいね。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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