コラム
COLUMNアイテープを使い続けるとまぶたが伸びる事はある?アイメイクによる二重のリスクについて
美容整形で二重まぶたにするのではなく、メイクグッズで手軽に二重まぶたになる事ができる「アイテープ」や「二重ノリ」は、多くの方が使用した経験をお持ちではないでしょうか。
アイテープや二重ノリを使って二重まぶたを作るとまぶたが伸びてしまうといった話を耳にすることもありますが、それが事実なのかどうか、解説していきます。
目次
アイテープや二重ノリによる二重の作られ方
本来、二重まぶたは皮膚表面の違いではなく、まぶたの内側にある挙筋腱膜という、まぶたを引き上げる筋肉とまぶたを繋ぐ組織の構造によって決まるもので、このまぶた内部の構造が二重まぶたの特徴をもっていなければ、一重まぶたとなります。
しかし、アイテープや二重ノリといったメイクグッズでは、当然まぶたの内部に変化を引き起こすわけではなく、まぶた表面の皮膚に対する変化で二重まぶたを作っている事になります。
二重を作るメイクには下記の2通りのパターンがあり、それぞれにメリットやデメリットが存在しています。
接着式の二重メイク
昔からある二重メイクのグッズは、接着式と分類される方法のものです。
これは簡単にいうと、ある程度強力な接着力をもったテープやノリで二重を作りたい部分の皮膚の上下をくっつけて、強制的に二重のラインを作るというものです。
使用時のイメージとしてはまぶたを少しプッシャー(二重のラインを作る時の道具)で押し込んだような状態を、接着によって維持し続けているというような形となります。
皮膚をくっつけた状態になっているため、目を閉じた時に薄く接着しているラインが見えてしまいやすく、バレやすい二重メイクだという事ができます。
また、単純にまぶたが「折りこまれやすい」状態を作っているだけですので、元々完全に二重の性質(挙筋腱膜の分岐)がない方の場合は二重まぶたを作る事が困難です。
二重の性質があり、まぶたの厚みなどが原因で二重のラインが出てこない方が、折り目をよりくっきりとさせたい時の方法として考えると良いでしょう。
皮膜式の二重メイク
二つ目は、皮膜式と呼ばれるものです。
こちらはまぶたの上に人工的に固い「膜」を乗せる事で、まぶたを開けた時に膜の上側に強制的に折りこみを作るというものです。
使用時のイメージとしては、まぶたを閉じた状態で二重のラインを作りたい場所に軽く爪があたるような形でまぶたを押さえ、そのまま目を開いたような形です。
まつげの生え際から二重のラインを作りたい場所までの皮膚を「固める」という方法になるため、目を閉じても接着のラインが見えるような事はなく、よりバレにくいという点がメリットと言えます。
また、二重まぶたの構造が全くなくても強制的にラインを作る事が可能なため、完全な一重まぶたの方でも利用できる点もメリットとしてあげられます。
一方で、ある程度まぶたに厚みがある場合には効果が薄く、まぶたの厚みが少ない方でないと二重のラインが作りにくい点がデメリットといえます。
アイテープや二重ノリの使用によるリスク
上記のように、二重メイクは二重のラインで皮膚を接着するか、皮膚を皮膜によって固める事によって、皮膚表面の変化のみで二重まぶたを作る事が可能なため、整形術に頼りたくないという方やまだ美容整形を受ける事が出来ないという方が手軽に二重まぶたを手に入れる方法としてはとても便利です。
しかし、一方でアイテープや二重ノリはまぶたへの負担がかかるという難点があり、下記のようなリスクがあります。
まぶたの皮膚が伸びてシワができる
皮膚はある程度伸縮可能な性質を持っていますが、妊娠後にお腹の皮膚が伸びてすぐには戻らないように、伸ばした状態をずっと維持し続けているとその状態で固定され、皮膚が伸びた状態となります。
二重メイクでも同様で、特に接着式の二重メイクグッズを使用する場合、まぶたは常に接着テープやノリによって引っ張られた状態を維持し続ける事になりますので、その分まぶたの皮膚が伸びてしまい、その部分がシワとなって目立ってしまうリスクはあります。
また、常に引っ張られて刺激を受ける状態となるため、それが肌へのダメージとなってコラーゲンなどを作り出す機能が低下し、肌が弾力を失う事でもシワなどが出来る原因となります。
粘着成分による肌のかぶれ
二重メイクのグッズは、どれも肌に「接着」させる事で効果を発揮します。
商品によってはパッチテストなどを適切に行ったり、医療品としての承認を得ているというものもありますが、それでもやはり肌に合わない場合はかぶれてしまったり、アレルギー反応がでてしまったりという可能性があります。
こうした肌のかぶれや肌荒れを我慢して使い続けると、より症状が悪化していってしまう事がある他、まぶたが炎症を起こして最終的に固くなっていってしまうなどのリスクもありますので、肌に痒みなどを感じた際はすぐに使用を中止するようにしましょう。
強いメイク落としによる肌荒れ
二重メイクは簡単に落ちないように出来ているため、その分取り外す時に肌へ負担がかかったり、二重メイクがバレないように濃いめのアイメイクなどを行ってしまうと、それを落とすために強めのメイク落としを使わざる得なくなるなど、メイク落としの際の負担が大きくなりがちです。
肌にはセラミドなど元々備わった保湿成分がありますが、強いメイク落としを常用するとこうした天然の保湿成分も減少させてしまうため、肌が乾燥してダメージを受けやすくなります。
二重メイクを行う際には、なるべくメイクをオフする時の負担も少なくなるような商品やメイク方法を選ぶようにしましょう。
ダメージが蓄積されて眼瞼下垂になる可能性も
以上のように、二重メイクによって肌がダメージを受けたり皮膚が伸びてしまったりというリスクがありますが、こうしたダメージが蓄積されていってしまうと、眼瞼下垂という症状に繋がる可能性もあります。
眼瞼下垂とは、目を持ち上げる筋力や神経の働きが低下したり、まぶたの皮膚が下がる事で目を開いても十分に開かないような状態になる事で、視界が狭くなってものが見えにくくなり、眠たさそうな目に見えるといった状態です。
眼瞼下垂は遺伝的なものや、加齢によって引き起こされるものが多いのですが、コンタクトレンズの装着によってまぶたに負担がかかる事でも引き起こされるなど、まぶたへの刺激や負担が繰り返される事で発生する可能性もある症状です。
そのため、日常的に二重メイクを繰り返しているような場合はまぶたへのダメージが蓄積され、眼瞼下垂となる可能性があるといえます。
眼瞼下垂の症状はまぶたが伸びて下がってしまうような見た目になるだけではなく、悪くなった視界を取り戻そうとして、目を開くときにおでこや頭部の筋肉を使うようになり、それが原因で慢性的な肩こりや頭痛が引き起こされるなど、健康面でも悪影響が出てくるものです。
眼瞼下垂の症状は治療しないと徐々に悪化していってしまう可能性もあるので、自分自身に症状が出ていると思ったらなるべく早く、クリニックに相談した方がよいでしょう。
自然で低リスクな二重まぶたを作るなら美容整形をご利用ください
アイテープや二重ノリといった二重メイクは、手軽に行える一方でどうしてもまぶたへの負担がかかってしまい、また本来の二重まぶたの構造とは異なる形で二重にしているため、完全に自然な二重まぶたとは言いにくい実情があります。
美容整形による二重術であれば、自然な二重まぶたと同じ構造を作る事が可能ですので、より自然でかつ肌荒れなどのリスクもない二重まぶたを手に入れる事ができます。
二重整形術では手軽に行える埋没法や、まぶたに厚みがあっても理想的な二重のラインを実現しやすい切開法などがありますので、自然な二重まぶたを手に入れたいという方は、まず一度、どのような方法による二重整形が最適なのかを専門の医師にご相談ください。
城本クリニックでは、美容整形でお悩みの方が心から納得して治療を受けられるように、無資格のカウンセラーなどはおかずに医師がしっかりと時間をとってカウンセリングから対応しております。
どんな二重が作れるか、最適な術式はどのような方法かなどを、専門知識の豊富な医師とじっくり相談する事ができますので、まずは一度、お気軽に無料カウンセリングをご利用ください。
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本コラムの監修医師
1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック
医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹