コラム

COLUMNボトックス注射(ボツリヌストキシン注射)の効果や持続期間を詳しく解説します

とても手軽に治療を受ける事が可能で、様々な悩みが解消できると人気のプチ整形であるボトックス注射。
あまり美容治療に馴染みがなくても、ボトックスという言葉を聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。
今回は、このボトックス注射治療について、どのような効果があり、どのような治療が可能なのか。持続期間やダウンタイムはどうなっているのかなどを詳しく解説いたします。

ボトックス注射とは

ボトックス注射とは、ボツリヌストキシン(ボツリヌス毒素)制製剤を注射する事で様々な悩みを解消する治療の総称で、美容治療を取り扱うクリニックを中心に取り入れられています。

ちなみに「ボトックス」という言葉は米国アラガン社が商標を持つ言葉であり、ボツリヌストキシンを用いた製剤のうちの一つなのですが、この製剤が非常に人気で知名度もある事から、ボツリヌストキシンを用いた注射治療全般をボトックス注射と表現する事が多くなっています。

「ボツリヌス毒素」という言葉にある通り、原料となるのは「ボツリヌス菌」という菌が作り出す毒素で、この毒素は非常に毒性が強くわずかな量でも死に至る事がある、最強の毒と呼ばれる事もあります。
もちろん治療で使用される薬剤はこうした危険性が無い状態に精製されたもので、世界80か国以上で20年以上ボトックス治療が行われ、十分に安全である事が確認されています。

ボツリヌス毒素は神経の働きを阻害する作用があるもので、これを精製した薬剤を注射する事で注射した部位の筋肉などの働きを抑制する事が可能となります。
この抑制効果を活用して様々な悩みを解消するものがボトックス治療です。

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ボトックス治療により改善効果が期待できるお悩み

ボトックス治療の効果として最も有名なものは「シワ」の改善や抑制ですが、その他にも様々なお悩みの治療が行われています。
主な治療目的として挙げられるものをご紹介します。

表情によって出来るシワの解消・予防

おでこの横シワや、眉間の縦ジワ。目尻のシワは全て表情筋が動く事によって生じるお悩みです。表情筋が過剰に動く事によって皮膚がよれてしまい、それがシワとして定着してしまうという流れになっています。
ボトックス注射によって表情筋の働きを抑制する事で、過剰な表情筋の動きによって出来てしまったシワを薄くしていき、予防する事が可能です。
注意点として、表情筋の働きを抑制しすぎると表情そのものが作りにくくなってしまうので、適切な注射治療が行える医師による施術が必要です。

エラの張り出しを押さえて小顔にするエラボトックス

フェイスラインが横に張り出すような、いわゆる「エラ張り」顔は骨格の影響もありますが、咬筋という噛みしめる際に使われる筋肉の発達によって生じている事が多いものです。
この筋肉の働きをボトックスで抑制する事で、筋肉によるエラの張り出しをおさえて小顔を作っていく事ができます。
また、噛みしめる力をおさえるため、エラボトックスは歯ぎしりの改善などにも用いられる事があります。

口角を引き上げるなど「表情」をコントロールする治療

ボトックス注射によって筋肉の働きを抑制する事で、表情をコントロールする事も可能です。
普段の表情筋の使い方によって口角が下がると怒った表情に見えてしまったり、眉の動きによって表情が暗くみえてしまったりといった状態になりますが、こうした表情筋の働きを押さえて口角が自然と上がるようにするなどの調整を行って表情の印象を変える事ができます。

人中短縮や鼻の形の修正

鼻の下から唇までの間にある「人中」ですが、ボトックス注射で自然と唇が上向きになるよう調整を行う事でこの人中を短く見せる事も可能です。

また、鼻の形もボトックス注射で修正する事が可能です。
例えば小鼻の張り出しや鼻先の向きなど、ボトックス注射によって鼻を動かす筋肉の働きを抑制する事で、小鼻縮小や鼻先を上向きにするなどの調整を行う事ができます。

汗止めボトックス、多汗症治療

ボトックス注射が抑制を行うのは筋肉の働きだけではなく、神経の伝達を抑制する事から汗を分泌する「汗腺」の働きもおさえる事が可能です。
汗腺の働きを抑制する事で、過剰に汗を書いてしまう「多汗症」の症状を抑えたり、おでこの汗を抑制してメイク崩れを防止するなどが行えます。

毛穴を引き締めるマイクロボトックス

ボトックス注射を皮膚に浅く広く行う事で、毛穴の働きを抑制して毛穴の開きを抑える事も可能です。
細かく沢山ボトックス注射を行うため、マイクロボトックスなどと呼ばれます。

ふくらはぎなどの痩身治療

ふくらはぎや前腕など、皮下脂肪の蓄積ではなく筋肉の量によって太く見えてしまっているようなパーツは、ボトックス注射で筋肉の張り出しを抑える事で部分痩身を行う事ができます。

肩こりなどの解消

筋肉の継続的な緊張状態などによって生じる肩こりや首のコリといった悩みも、ボトックス注射で軽減する事ができます。
筋肉の過剰な働きを抑制する事ができるので、効果的にコリを解消し、予防する事が可能です。

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ボトックス注射の持続期間は永続的ではない

ボトックス注射は、注射してから一定の期間が経つと効果を失って元の状態に戻っていく治療です。
これは注射によって神経の働きを阻害しても、ある程度の期間が経過すると人の体に備わった修復機能が神経の働きを回復させるためであり、体の修復機能が正常に働いているという証でもあります。

ボトックス注射の効果が持続する期間は注射する場所や注射の量などにもよりますが、大体半年から1年程度。そのため、効果を持続させるためには4~6カ月に1度くらいの頻度で定期的に治療を受ける必要があります。

なお、治療の効果が薄れるとはいっても、例えば表情ジワの改善目的でボトックス注射を行った場合、ボトックス注射の効果が続いている期間については表情筋があまり動かない状態となるため、筋力も落ち着いていく事になります。
ボトックス注射によってそもそもの筋肉量は減少していく事から、繰り返し治療を受けていくと過剰な筋肉がつきにくくなり効果が長持ちするようになると言えます。

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短期間でボトックス注射を繰り返すのはよくない

ボトックス注射の注意点として、あまりにも短い期間で繰り返し治療を受ける事は避けましょう。
これはトラブルの可能性という点もありますが、ボトックス注射を短期間に沢山受けてしまうと、ボトックス注射への「抗体」ができてしまい、効果がでなくなってしまう事があります。

ボトックス注射への抗体が出来てしまうといくら注射をしても治療効果が得られなくなってしまうため、抗体の影響がなくなるまでしばらく治療を休む(間隔をあける)か、別のボトックス注射(使用する薬剤によっては抗体を回避できるため)での治療を行うなどの対応が必要となりますので、1カ月に1度など短い期間に治療をうけるのは控えましょう。

適切な治療の間隔については治療部位の状態や目的などのよって変わりますので、事前に医師とよく相談して最適な治療間隔で受ける事が大切です。

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ボトックス注射を受けた後の変化について

ボトックス注射は、薬剤を注射するだけの治療ですので特に日常生活が制限されるダウンタイムなどはありません。
注射直後に血流が促進されてしまうと薬剤が分散してしまう可能性があるため、治療当日の激しい運動やサウナ・入浴といった行為は控える必要がありますが、メイクなどもいつも通り行う事ができます。

また、ボトックス注射による治療効果が実感できるのは、治療から1週間程度が経過してからです。
ボトックス注射はあくまでも筋肉(または汗腺など)の働きを抑制するものであるため、実際に筋肉の張り出しが解消されたり、皮膚のシワが改善されたりといった状況になるまでには注射から一定の期間が必要となるためです。

逆に言えば、治療を受けてから徐々に効果が表れてくるため、とても自然に悩みを解消していく事が可能で、周囲に治療を受けたとバレにくい点が利点となります。

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ボトックス注射のデメリットやリスク

ボトックス注射は安全性が確立された治療であり、大きなデメリットやリスクはありませんが、医師の知見や技術不足によってはトラブルが生じる事もあります。
その一つが間違えた部位や量の注射によって表情がおかしくなってしまうというもので、例えば眉間のシワを抑えるために眉を動かす表情筋を止めたら、眉が全く動かなくなって表情が作りにくくなってしまうなどです。

ボトックス注射の効果は一定期間で無くなるため時間が経過すればこうしたトラブルも自然に解消される事となりますが、そもそもこういったトラブルは発生しない方が良いというのは当然の事ですので、注射症例が豊富な医師やボトックスの施注資格を保有する医師など、適切な治療を行える医師に治療を依頼するようにしましょう。
注射によって表情に変化が出るかどうかなど、事前にしっかりと確認を行って最適な治療を医師とよく相談しておく事も大切です。

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ボトックス注射とヒアルロン酸注射の違い

プチ整形で人気の注射治療として、ボトックス注射と並んでよく知られているものがヒアルロン酸注射(注入)です。
ヒアルロン酸注入は、人の体内にも元々存在している「ヒアルロン酸」という物質を、適度な硬さのジェル状にして皮下に注射し、物理的にボリュームを作り出す治療法です。
同じ注射治療ですが、その効果や目的はボトックス注射と大きく異なりますので、詳しくはヒアルロン酸注射についての解説をご覧ください。

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ボトックス注射を失敗しないために

ボトックス注射はとても手軽で効果的な治療法ですが、しっかりとお悩みを解消するためにはそれぞれの筋肉の働きやボトックス注射の作用などについて詳しく理解している医師が治療を行う事が必須です。
また、注射する部位や分量は一人ひとりの状態や目的に合せる必要がありますので、治療前に十分な医師の診察とカウンセリングが行われ、どのような治療結果を得たいかという認識を適切に共有できる事が重要となります。
城本クリニックでは、無資格のカウンセラーなどがおらず直接担当の医師と治療についてしっかり話を行う事が可能で、もちろんボトックス注射についても豊富な経験と高い技術力をもって対応を行っておりますので、まずは一度お気軽にご相談ください。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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