コラム
COLUMNハイフ治療の効果がないと感じる理由はこれ! 高いリフトアップ効果を発揮するハイフ治療を受けるためのポイント
手軽に受ける事が出来てリフトアップ効果も高い事から人気のハイフ治療ですが、中には「治療を受けたけれど効果がない」「失敗した」と感じる方もいるようです。
ハイフ治療でしっかりと効果を実感するためには、いくつかのポイントがあります。
今回は効果ないと感じてしまう要因や、高い効果を得るために注意したいポイントをご紹介します。
目次
効果ないと感じてしまう理由
ハイフを受けて効果が無いと感じるケースは主に下記のパターンが考えられます。
元々そこまでタルミが無い
昔とくらべ、最近はかなら若い年齢の方でもアンチエイジングの治療を受けるケースが増えてきました。ハイフでも20代の方が受けたいと希望されるケースもあります。
こうした若い方が治療を希望される背景としては、SNSでの投稿の閲覧や、写真の加工などの体験によって「とにかく小顔になりたい」という要望が強まっている点と、安易に「美容治療を受ければ小顔になれる」というような情報を発信する方がいるという点の両面によるものではないでしょうか。
しかし、小顔になるためには骨格や皮下脂肪、筋肉の発達度合など様々な要因を考えて治療を行う必要があり、一般的に「小顔治療」と呼ばれているものであればどれでも良いというわけではありません。
ハイフはあくまでも表情筋の緩みや肌のハリを回復させる事でリフトアップ&引き締め効果を得るものですので、まだ若く肌自体のタルミなどがほとんどないような方が治療を受けても、ほとんど効果が無いと感じてしまう可能性が高いといえます。
年齢的に若くなくても、そもそも肌のタルミはほとんどなく、骨格や脂肪、筋肉のつき方などによって顔が大きく見えるというようなケースではハイフ治療による小顔効果は期待しにくくなりますので、ハイフが適切かどうかは医師とよく相談して検討するようにしましょう。
タルミが大きい
タルミが少ない場合には効果を実感しにくいとご紹介しましたが、その逆でタルミの度合がかなり大きいというケースでも効果が無いと感じやすいといえます。
例えば、60代以降などの方で皮膚が明らかに垂れてしまっているようなケースの場合、ハイフで表情筋の引き締めと肌のハリを回復させたとしても、十分なリフトアップ効果にはならず「あまり変化がなかった」と感じやすいといえます。
また、皮膚のタルミがそこまで大きくなかったとしても、フェイスラインに脂肪の量が多くそれがもたつきの原因である場合、1回の治療で大きく引き締められたと実感する事は難しいでしょう。
こういったケースの方では、糸リフトやフェイスリフト手術、脂肪吸引など他の治療を行うまたは組み合わせるといった事が必要となりますので、自分自身の体質や目的にはどういった治療法が最適なのか、しっかりと医師に相談して決めましょう。
期待値が高すぎた
ハイフ治療はある程度手軽に受けやすいものだとはいえ、それなりの値段である事も多い事もあり、治療を受ければ劇的に変化すると想像して受けてみたものの、期待していた程ではなかった=効果がなかったと感じる方もいらっしゃいます。
また、世の中には体験談としての写真なのに術後写真に加工が施されているケースなどもあるため、それを見て治療に大きな期待を持ちすぎてしまうという事もあります。
治療を受ける事によってどの程度の効果が見込めるかは治療前のカウンセリングなどで詳しく説明されるかと思いますが、クリニックによっては少しでも売上を作るために過剰に期待を煽っているというケースもあるでしょう。
良い結果ばかりを考えてしまうとどうしても過剰な期待がかかって落ち着いた判断が出来にくくなってしまいますので、治療の良い結果もそうでない結果も含めて色々な情報を集め、本当に必要だと思える治療を選択するようにしましょう。
ハイフ治療の適応としてあっているのに効果を実感できないケース
タルミが無さ過ぎまたはタルミ過ぎといったケースではなく、ハイフ治療を受ければしっかりとリフトアップ効果が実感できる状態なのにも関わらず、治療を受けてみて効果が無いと感じるケースには以下のようなものがあります。
施術者の技術力が低い、または照射量が少ない
ハイフの照射は基本的には機械毎に用意されている最適な照射手順に従って行っていく形となりますが、例えば照射する際の角度のつけ方や照射間隔など、施術者の知識や技術によっても効果が変わってしまう部分があります。
とくにスタッフの入れ替わりが激しいようなクリニックなどの場合、十分に効果を出すための技術が身についていない可能性も高くなりますので、照射経験が豊富で技術力があるクリニックを選ぶようにしましょう。
また、クリニックによっては一人ひとりにかける時間が十分に確保できず、急ぎで治療を行って適切な量の照射がされないというケースも考えられます。
照射の量が十分でなければやはりしっかりと効果を発揮するのは難しくなりますので、適切な時間で丁寧に施術が行われるクリニックを選ぶようにすると良いでしょう。
照射の出力(パワー)が弱い
照射の際の出力が不十分な場合にも効果が実感しにくくなります。
ハイフは照射の際に発生させる熱の量=出力を調整しながら治療を行っていきますが、やはりどうしても出力を上げると痛みを感じやすくなるため、痛みが我慢できないような場合には出力を下げて治療を行う事になります。
しかし、当然の事ながら出力を下げればその分肌に加わる熱エネルギーは減少する事になるため、効果が得られにくい状態になるというデメリットも。そのため、施術の際には期待できる効果の度合と痛みの度合を考えながら調整を行っていくのですが、極端に痛みに敏感な方で出力を低めに設定する必要があるケースや、痛みが無く安全性の高い治療を意識しすぎて施術者が低すぎる出力で照射をしてしまうケースなどでは、効果が十分に発揮されない可能性が高まります。
痛みは完全に我慢するべきというわけではなく、強い痛みを感じたままの施術はそれも問題があるため、治療をうける際は施術者としっかりコミュニケーションをとりながら、最適な出力での照射を受けられるようにしましょう。
治療後に適切な過ごし方をしていない
効果を実感しにくいケースの一つが、治療後の過ごし方によるものです。
ハイフ治療は照射部位の細胞を熱によって損傷させ、その損傷が回復していく過程でリフトアップ効果が得られるもの。つまり、術後にしっかりと細胞を回復させていく必要があるのです。
損傷した細胞が回復していくためには、十分な栄養素が必要になります。細胞の代謝に必要となるたんぱく質や各種ビタミン、ミネラル分などの栄養をしっかりと補給できていなければ、ハイフによって細胞が損傷しただけの状態となってしまい効果を感じないどころか悪化したと感じてしまう可能性もあるでしょう。
食事だけではなく、紫外線によるダメージなども注意が必要です。
術後の過ごし方については治療の際に医師などから説明がされますが、しっかりと効果を得るためには案内を適切に守って術後のケアを行うようにしましょう。
医療ハイフではなくエステのハイフを受けている
ハイフには医療機関で行われるものだけではなく、エステサロンなどでも実施している所があります。
しかし、エステサロンのハイフは医療機関に置けるハイフ治療とは大きく異なっており、リフトアップ効果を期待する事は難しいでしょう。
その理由として、そもそもハイフの治療効果は前述の通り「肌の細胞を損傷させて、回復力を高める事」によって発揮されるものですが、医療機関ではないエステサロンでは「細胞を損傷させる」という行為を行う事ができず、行ったとしたら違法行為となります(医師法17条)。
そのため、エステサロンなどで導入されているハイフ機器は「細胞を損傷させない程度」の出力に調整されているのですが、これでは肌を少し温める程度の作用しか無く、代謝を活性化させてリフトアップするという医療ハイフに求められているような効果が出る事はありません。
中には少しでも効果を出そうと、法律違反になるような出力で照射を行う店舗もあるかもしれませんが、治療を受ける人の健康を守るために存在する法律を無視するような店舗という事になりますので、危険性は推して図るべきだといえるでしょう。
実際に、ハイフ治療が日本に導入されてきたばかりの頃は導入がまだグレーゾーンと考えられていた事もあり、エステサロンでのハイフ施術によって火傷をおったなどのトラブルが多く発生した結果、現在はエステサロンの関連団体などでも「ハイフ施術は行わないように」という表明がされているケースもあります。
細胞など体の組織に直接働きかけを行って理想の状態を目指す「美容クリニック」と、モディメンテナンスやリラクゼーションによって健康的な状態を目指す「エステサロン」ではやはり性質が大きく異なりますので、ハイフ治療については適切な医療機関で受けるようにした方が良いでしょう。
ハイフの効果を実感するためには医師との相談が大切
ハイフは手軽にうけやすいものだとは言っても、やはり医療行為であり、治療が適しているかどうかの見極めと、十分に効果が発揮できる施術者による対応が大きく影響します。
こうした見極めを行うのはやはり専門の医師であり、診察とカウンセリングが重要です。
城本クリニックには無資格のカウンセラーはおらず、専門知識を十分にもった医師と看護師がカウンセリングから治療まで十分な時間をもって全て対応しておりますので、しっかりと効果が発揮される治療をご提供する事ができます。
まずは自分自身に最適な治療プランを知りたいというだけでも大丈夫ですので、是非一度お気軽にご相談ください。
本コラムの監修医師
1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック
医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹