コラム
COLUMN唇のヒアルロン酸注射丨メリットや症例写真、費用相場、リスクを解説
唇のヒアルロン酸注射は、理想的な形の唇やハリのあるプルンとした唇を、比較的手軽に手に入れられることから、多くの人に人気の施術です。
この記事では、唇のヒアルロン酸注射を検討している人に向けて、メリットや症例写真、費用相場、リスクをご紹介しています。理想の唇を手に入れるための参考資料としてご活用ください。
唇のヒアルロン酸注射とは
唇のヒアルロン酸注射とは、唇にヒアルロン酸を注入し、唇のボリューム出しや、アヒル口・M字リップなど特定の形状への整形を実現する美容医療の手法です。
ヒアルロン酸は肌組織の水分・なめらかさ・柔らかさを保持する役割を果たすため、注入後には皮膚にふくらみが生まれ、唇が自然に潤います。そのため、唇のしわや乾燥が気になる人にも有効な治療方法となります。
唇のヒアルロン酸注射のメリット
唇のヒアルロン酸注射には、主に6つのメリットがあります。
可愛らしさやセクシーさがアップする
唇のヒアルロン酸注射によって、自然な厚みとふっくら感が出ることで、可愛らしさやセクシーさが引き立ちます。
唇にハリや潤いを与えられる
ヒアルロン酸という物質は、水分を保持する働きがあります。それを唇に注射することで唇自体が潤い、ハリのある状態を保つことができます。
唇に潤いやハリがあると、元気で若々しい印象を与えられます。また、乾燥による唇のカサつきや皮剥けを防ぐ効果も期待できます。
顔全体のバランスが自分の理想に近づく
唇のヒアルロン酸注射は、唇のボリュームを自由に調節できるため、顔全体のバランスを調整する効果も期待できます。例えば、あごや鼻とのバランスを整えるために、唇の上下の厚さを変えたり、中央部分を強調したりと、さまざまな手法が可能です。
ただし、理想的な唇の形や大きさは人それぞれ異なります。事前のカウンセリングで医師としっかりと話し合うことが大切です。
施術中の痛みが少ない
唇のヒアルロン酸注射では、極細の針を使って行うため、チクッとする程度の痛みで済みます。痛みが心配な人には、テープ麻酔や笑気麻酔などを施術前に行います。
術後すぐに効果を実感できる
唇のヒアルロン酸注射は、術後すぐに効果を実感できる点もメリットです。術後の経過を待つことなく、すぐに理想の唇で生活を送ることができます。
ダウンタイムがほとんどない
ヒアルロン酸注入後、注射針を刺した箇所に赤みが生じることがありますが、当日中に消える場合がほとんどです。内出血や突っ張り感が出ても、数日程度で気にならなくなります。
化粧や入浴、食事についても普段通りにすることが可能です。
唇のヒアルロン酸注射におすすめの人
唇のヒアルロン酸注射は、以下のような人におすすめです。
- 唇の形状や大きさにコンプレックスを感じている人
- 乾燥しやすい唇に悩んでいる人
- 顔全体のバランスを整えたい人
- エイジングによる唇のハリやボリュームの減少が気になる人
以上のような人たちが、唇のヒアルロン酸注射を受けると、より施術の効果を実感しやすくなります。ただし、妊娠中や授乳中の人、またはアレルギー体質の人など、医師と相談が必要なケースもありますのでご注意ください。
唇のヒアルロン酸注射の症例写真
ヒアルロン酸の注入によって全体的に唇がふっくらしています。また口角が上がったことで、唇の魅力がアップしています。
施術により上唇に厚みが出たことで人中(鼻の下)が短くなり、施術前ののっぺりとした印象が解消されています。
上唇のボリュームが出たことで、Cカール(鼻下が適度に短く、横から見たときのラインがアルファベットの「C」のように丸みを帯びている)が形成され、若々しい印象になりました。
唇のヒアルロン酸注射の施術の流れ
唇のヒアルロン酸注射では、まず医師と希望の唇の形やボリュームについて詳しく話し合います。医師からの提案内容や費用などについて納得ができたら、施術を申し込みます。
施術では、医師がヒアルロン酸を注入する箇所にマーキングを行い、それに沿って注入します。施術時間は5~15分程度です。なお、痛みが気になる人には、麻酔のブロック注射か表面麻酔をし、時間を置いてから施術に入ります。
施術が終わると、術後の注意事項やアフターケアについての説明が行われます。
唇のヒアルロン酸注射にかかる費用の相場
唇のヒアルロン酸注射にかかる費用は、注入量1ccで6~10万円程度が相場です。ただし、クリニックや使用するヒアルロン酸の種類、量(1回の注入量は上唇と下唇、あわせて1cc程度が一般的)により異なりますので、あくまで参考程度としてください。
また、ヒアルロン酸は体内で自然に分解、吸収される性質を持ちます。ヒアルロン酸注射の効果は一時的なもので、半年から1年程度で薄れていくため、継続的なメンテナンス費用も考慮に入れる必要があります。
唇のヒアルロン酸注射のリスク
唇のヒアルロン酸注射には、以下に示すようなリスクがあります。治療を受けるときは、これらを理解した上で、専門の医師と十分に話し合うことをおすすめします。
腫れ
それほど多くはありませんが、唇が腫れ上がったり内出血を起こしたりするケースがあります。大抵は数日程度で収まりますが、個人差があります。
アレルギー反応
注入したヒアルロン酸に対して、稀にアレルギー反応を引き起こすことがあります。
不自然な形状
技術者の経験や技術が不足していると、唇が左右非対称になったり、上唇と下唇のバランスが崩れたりする場合があります。
血流障害、血管塞栓
注入されたヒアルロン酸が血管内に入ったり、血管を圧迫したりして、血流障害や血管塞栓が稀に起きることがあります。血流が悪くなると、周りの皮膚の壊死を引き起こします。唇だけでなく、眼球や脳の中にある血流に影響をもたらし、失明や脳梗塞を招くケースもあります。
唇のヒアルロン酸注射を受けるときはクリニック選びがポイント
唇のヒアルロン酸注射は、クリニック選びは特に重要です。慎重に選ぶことで、上述したリスクの回避にもつながります。
以下の点に注意してクリニックを選びましょう。
医師の経験と技術
ヒアルロン酸注射は技術力が求められる施術です。クリニックを選ぶ際は、医師が十分な経験と高い技術を持っているかを、各クリニックのWebサイトを見て確認しましょう。
カウンセリングの質
施術前のカウンセリングで、要望をしっかりと医師に伝え、理解してもらうことも大切です。
そのためにも、担当の医師が自分の話を親身になって聞いてくれるか、自分に最適な施術内容を提案してくれるか、難しい専門用語ばかりを使わずわかりやすく説明してくれるか、などを見るようにしましょう。
アフターフォロー体制
術後のフォローアップ体制も重視すべきポイントです。口コミやレビューなどを見て、何か問題があってもすぐに対応してくれるクリニックか、調査しておきましょう。
唇のヒアルロン酸注射でよくある質問
唇のヒアルロン酸注射はどれくらいもつ?
唇のヒアルロン酸注射の持続期間は、一般的には約6カ月〜1年程度と言われています。
ただし、持続期間は目安であり、個々の肌の状態や使用するヒアルロン酸の種類、注入量などによって異なります。具体的な期間は、医師との相談を通じて把握することが大切です。
唇にヒアルロン酸注射したあと、キスはいつからできる?
基本的には注射したその日からしても問題ありません。ただし軽い程度にとどめ、唇に強い刺激を与えるようなキスは控えるのが無難です。
また、医師から特に指示があった場合や、腫れや痛みが引かない場合は、さらに期間を空けることをおすすめします。
唇のヒアルロン酸注射はキスしたらバレる?
施術が適量と適切な手法で行われれば、相手に気づかれないことがほとんどです。
唇のヒアルロン酸は何cc注入すればいい?
もともとの唇の厚さやデザインによって変わりますが、上唇と下唇あわせて1cc程度入れるケースが一般的です。
唇にヒアルロン酸を入れすぎるとどうなる?
ヒアルロン酸を入れすぎると、唇が腫れ上がったような見た目になったり、顔のパーツのバランスが悪くなったりする可能性があります。
まとめ
唇のヒアルロン酸注射は、リスクがまったくないわけではありません。また術後は、定期的にメンテナンスをする必要もあります。
「こんはなずではなかった」と後悔しないためにも、クリニックを慎重に選ぶようにしましょう。
本コラムの監修医師
1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック
医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹