コラム

COLUMNほうれい線が出来やすい人の特徴は頬骨にある? 骨格や肌質とほうれい線の関係について

鼻と唇の間に「ハ」の字に出来るほうれい線。
ほうれい線が深く目立つと年齢を感じさせてしまうため、なるべく薄くしたいと考える方は多いと思います。
そもそもほうれい線は年を取る事によって目立ちやすくなるというのが一般的ですが、若くてもほうれい線が目立つ人もいるように、必ずしも加齢だけが原因では無いものです。
ほうれい線が出来やすい人の特徴は頬骨という部分の形状にあると言われる事もありますが、これはどういう事なのか、その真偽を含め詳しくご紹介します。

ほうれい線が目立つ要因は大きくわけて4つに分けられる

ほうれい線は小鼻の横から口元に向かって「ハ」の字に入る線の事で、鼻と唇の間にある溝なので鼻唇溝ともよばれたりします。
ほうれい線を挟んで、口の周りと頬の部分は支えている表情筋が異なるため、この筋肉の境目が窪んだ形となってほうれい線が作られています。
ほうれい線が目立つ要因、ほうれい線が深くなる原因は、大きくわけて下記の4つのタイプに分ける事ができます。
尚、紹介する4つのタイプは一つではなく複合的に発生するケースもあります。

1.皮膚のタルミによるもの

私たちの肌は、若い頃はコラーゲンやエラスチンといった弾力のある成分で満たされていて、これが肌にハリをもたらしています。イメージとしては空気がパンパンにつまったビーチボールのような状態です。
しかし、こうした弾力のある成分は加齢によって徐々に体内で作られる量が減少していき、特に30代を超えた頃からは肌内部のコラーゲン、エラスチンといった成分が大幅に減少してしまいます。
すると、ビーチボールから空気が抜けたように、肌はピンと張った状態ではなくなってシワやよれが目立つようになります。これが加齢による皮膚のタルミです。
ほうれい線は口元の皮膚と頬の皮膚の境目部分にできますが、皮膚がたるんで頬の皮膚が下がってくる事で、境目が目立って影が濃くなります。これがほうれい線が目立ってくる理由の一つ目です。

2.脂肪の厚みによるもの

皮膚は「表皮層」「真皮層」「皮下組織」という層に分かれており、コラーゲンやエラスチンで満たされた層は「真皮層」。そして、その土台となっている皮下組織には脂肪細胞や筋肉といった組織があります。
皮下脂肪に厚みがあると皮膚全体の重みが増す事となりますので、頬の皮膚が垂れ下がって口元の皮膚との境目であるほうれい線に濃い影が出来るようになります。
また、皮下脂肪が厚いとそれだけ皮膚がせり出した状態となりますので、境目であるほうれい線の部分がより影になりやすく、濃いほうれい線となってしまいます。

3.筋肉による支えが弱る事によるもの

顔の皮膚は、表情筋の土台によって支えられており、表情筋が動く事で顔の皮膚も連動して動くものとなっています。
年を取ると手足の筋肉が衰えるように、体の代謝が低下する事で表情筋も衰えたり、筋肉が伸びた状態になってしまいます。
表情筋による皮膚の支えが衰えますので、支えきれなくなった皮膚は下方向に引っ張られるように垂れ下がります。これが頬の皮膚部分で発生すると、頬の皮膚がほうれい線に覆いかぶさってほうれい線を濃くしてしまいます。

4.骨が窪んでいる事によるもの

冒頭で挙げた骨格が原因のタイプも、実は存在しています。このタイプは骨後退型(骨くぼみ型)と紹介される事もあります。
骨格が原因の場合、鼻の真横辺りの骨が窪んでいて、この窪みによる影がほうれい線を目立たせる状態となっている事が大きな理由となります。
骨格が原因のため、若くてもほうれい線が目立ってしまうケースもあり、また骨も加齢によって痩せるため、年を取ってから骨の後退によってほうれい線がより目立つようになるというケースもあります。

ちなみに、ほうれい線の原因と言われる事もある頬骨は目の下、目の中央より外側辺りにある骨の部分を指すため、ほうれい線の原因とはあまり関係がありません。
ざっくりと「頬の部分の骨」という意味合いでは合っていますが、頬骨は頬がせり出してしまったり、こけて見えてしまったりといった特徴の原因となりやすい骨であって、例えば頬の骨削りなどの治療を行ってもほうれい線の改善とは離れているといえるでしょう。

皮膚のタルミではなく、シワや色素沈着によってほうれい線に見えるケース

ほうれい線の主な原因はご紹介した通りですが、日常のクセなどによって鼻の横あたりに色素沈着がおきたり、肌表面の代謝が低下して乾燥によるシワが目立つようになったりといったケースでもほうれい線が目立つ事はあります。
ほうれい線の悩みは肌表面(表皮)から真皮、皮下脂肪、表情筋、そして骨格と様々な部分の原因によって生じるものですので、適切なケア方法を知るためにはまず自身のほうれい線がどういった原因で目立ってしまっているのかを知る事も大切です。
原因を自分自身で正確に判断する事は難しいので、最短で悩みを解決するのであればまず一度信頼できる専門のクリニックなどで相談すると良いでしょう。

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ほうれい線の原因別のケア方法

上記のそれぞれの原因別に、ほうれい線をケアする方法が異なりますのでご紹介します。

皮膚のタルミによるタイプのケア

皮膚のタルミがほうれい線の要因となっているケースでは、コラーゲンやエラスチンといった成分が作られる事を促進する必要があります。
自宅で行えるケアとしては、ナイアシンアミドやFGF(線維芽細胞成長因子)といった真皮層の代謝を促進するタイプのスキンケアコスメを使用する事が挙げられます。

また、新しくコラーゲンやエラスチンが作られるのを促すというのはなかなか難しいので、そもそもこうした成分がなるべく減少しないように保護するというケアが非常に大切です。
コラーゲンなどの成分は真皮内の線維芽細胞という細胞によって作り出されますが、この線維芽細胞は紫外線によってダメージを受ける事が分かっており、紫外線対策をしっかりとお行う事で、真皮層における代謝の低下を防ぐ、いわゆる抗老化が行えます。
減ってから増やすのではなく、なるべく減らないようにケアする方が効果的で対応も楽なものですので、是非日ごろの紫外線対策を充分に行うようにしてください。

皮膚のタルミをケアする美容治療

皮膚のタルミをしっかりと治すための美容治療としては、ダーマペンやRF治療によって真皮層の代謝を引き上げる方法や、ショッピングスレッドなど肌の代謝を高めて引き締めを行う事を目的としたものがおすすめです。
タルミ治療はほとんどが永続的な効果ではなく、数か月から1年程度で元の状態に戻っていくものとなりますが、定期的に治療を受ける事で真皮だけではなく表皮も同時にケアして若々しい肌を持続させる事が出来る治療が多いので、美肌ケアとして是非継続の治療を検討してみてください。

脂肪の厚みによるタイプのケア

脂肪の厚みが原因でタルミが生じ、ほうれい線が目立っているタイプは、シンプルにダイエットが必要となります。
ただし、ダイエットで顔だけ痩せるというような事はできませんので、無理に顔の脂肪だけを落とそうと強くマッサージやもみほぐしをしたりするのはやらないようにしましょう。
強い刺激を与えると、その刺激によって皮下の組織がダメージを受けてしまう事があるので、むしろ逆効果になる可能性があります。
また、無理に痩せようとして極端な食事制限を行うような事があると、代謝が低下して肌のタルミや筋力の低下によるトラブルへと繋がる事もありますので、無理なく健康的に痩せていくようなダイエットを心がけてください。

美容治療であれば顔だけ痩せる事も可能

通常のダイエットでは顔だけ部分痩せするという事は不可能ですが、美容治療であれば狙った場所の脂肪だけを減らす事も可能です。
方法としては物理的に脂肪を吸い出して減少させる脂肪吸引や、注射で脂肪を溶かす薬剤を注入して脂肪細胞を破壊する方法。脂肪を冷却して凍らせて破壊する方法や、超音波などの熱刺激によって脂肪細胞を破壊する方法など様々なものが開発されています。
ほうれい線を目立たせているような脂肪は、ほとんどのケースでそこまで量が多いわけではないのと、鼻のすぐ横など細かい部分の脂肪を減らす必要があるため、BNLSなどの脂肪溶解注射で徐々に減らしていくという方法が適しているといえます。

筋肉の支え低下によるタイプのケア

皮膚を支える土台である表情筋が弱くなってほうれい線に繋がっているケースについては、表情筋をトレーニングによって鍛えるというケア方法が挙げられます。
分かりやすいトレーニングとしては口を大きく動かしながら「あいうえお」とゆっくり発音していくトレーニング方法で、「あ」から「お」までのそれぞれの音を10秒間程度ずつ発声していきます。
口だけではなく、顔全体を大きく動かしていくと表情筋全体のトレーニングになるのでより良いでしょう。

表情筋を適度に鍛える事で、表情筋による皮膚の支えを強固なものとしてほうれい線を含め顔のたるみを防止できます。

ハイフ治療で筋肉を引き締める

ハイフ治療は超音波によって皮下に熱エネルギーを与え、細胞の再生能力を高めるという美容治療の一つですが、ハイフは皮膚の深くにあるSMAS層という表情筋の筋膜部分までエネルギーを届ける事ができます。
筋膜はコラーゲンやエラスチンといった成分で出来ていますので、ハイフの熱刺激によってSMASの再生力が高まる事で、表情筋によって肌を支える力が復活してほうれい線のタルミなどをケアする事が可能です。

糸リフトやフェイスリフト術で土台から引き上げる

筋肉による支え、つまり皮膚の土台から改善が必要な場合には、「糸リフト」という医療用の糸で肌を内側から引っ張り上げる治療や、耳の前あたりの皮膚を切除して物理的に顔のタルミを引き上げて縫いとめる「フェイスリフト術」での治療が効果的です。
皮膚表面だけではなく土台からしっかりと引き上げる事で、ほうれい線だけではなく顔全体がリフトアップされて若々しくみえる状態にできます。

骨の窪みが原因のほうれい線を解消するケア方法

骨格が原因となっている場合、自力でケアする事はなかなか難しいというのが実情です。
悪化しないためのケアとしては、骨がやせ細らないようにたんぱく質やカルシウム、ミネラルといった栄養素を積極的に摂るようにする事と、代謝が低下しないように適度な運動などを心がける事となりますが、あくまでも予防であって改善は難しいでしょう。

根本からケアを行うためには、例えば窪みが目立つ箇所に脂肪注入の施術を行ってボリュームを追加するなど、美容治療によるケアが必要となります。

一時的に状態を改善するのであればヒアルロン酸など一定期間で体内に吸収される注入剤を利用する事も良いでしょう。
鼻の横辺りからボリュームを作る事で、顔の中心部が全体的に高くなった状態を作る事が出来るため、顔の印象を変える治療としても人気です。

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ほうれい線が目立ちやすい原因が骨格にある場合も確かに存在する

ほうれい線は肌だけではなく、筋肉や骨格といった広い範囲に原因が存在する可能性のあるものです。
原因が骨格にあるような場合、若いころから目立つ可能性が高いだけではなくセルフケアではどうしても改善しにくいものとなりますので、気になる方はまず一度専門のクリニックで相談してみてください。

また、骨格が原因というわけでは無かったとしても、原因がどこにあるかによって最適なケア方法、対策方法は変わってきますので、早くしっかりと改善を行うためには一度知識の豊富な医師に相談してみる事が近道です。
城本クリニックでは、皮膚の事だけではなく骨格や筋肉といった部分まで全てについて熟知した専門の医師が、お悩みを解消する最適な方法についてじっくりとお話させていただいておりますので、ほうれい線や加齢によるエイジングサインにお悩みの方は、是非一度お気軽にご相談ください。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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