当院における再生医療
当院では、ご自身の脂肪を採取し、脂肪の中から取れる良質な幹細胞を培養施設にて培養致します。
その幹細胞培養液を点滴や水光注射で体内へ戻す治療を提供しています。
再生医療を提供するには国の認可が必要
当院では、下記の項目で認可を受けております。
1,慢性疼痛 番号:PB3230200
2,しわたるみ 番号:PB3230199
【慢性疼痛】このようなお悩みに
- 長く続く痛みがある方
- 病気やケガは直ったが痛みが続いている方
- 痛み止めを手放せない方
【しわ・たるみ】このようなお悩みに
- 肌に衰えを感じる
- 若い頃のように肌にハリ感が欲しい
- しわが気になる
- たるみが気になる
治療の流れ
STEP 1
カウンセリング
医師による診察とカウンセリングを行い、患者様のお悩みから最適な治療法をご提案いたします。
STEP 2
血液・感染症検査
再生医療の治療を行う際には、感染症などの検査が必要となります。
海外からご来院いただく際には自国での事前検査が必要です。
STEP 3
培養する細胞の採取
再生医療では患者様自身の細胞を培養して扱う事により、拒否反応を起こさず安全な治療が可能となります。
そのため、治療の際にはまず患者様から培養のベースとなる細胞の採取が必要となり、吸引または切開にて細胞の採取を行います。
通常は腹部などを3㎜程度切開して細胞の採取を行います。
STEP 4
採取した細胞の培養
採取した細胞を専門の国から認可を受けた培養施設にて培養します。
STEP 5
点滴・水光注射での投与
点滴による投与か、水光注射での局所注射を行います。
注射後は特にダウンタイムなどなく、普段通りの生活をお送りいただけます。
治療後は経過観察を行いながら、治療の継続方針などを医師と患者様で相談して進めます。
治療にかかる料金
検査代 | 33,000円 |
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脂肪採取 | 220,000円 |
点滴治療 | 2,200,000円 |
水光注射 | 1,650,000円 |
城本クリニック新宿院ではご自身の脂肪細胞から幹細胞を培養し億単位に数を増やす自家培養幹細胞幹細胞移植をはじめました。
再生医療は目覚ましい発展をしています。
身体を構成している細胞は約60兆個と言われています。そのほんの一部に幹細胞が含まれます。体内にある幹細胞は年齢とともに減少し、20歳ごろまでに90%以上使われてしまいます。残りの人生を10%弱の幹細胞で体を維持していることになります。
幹細胞には分化能と自己複製能があります。自家脂肪由来幹細胞を体内に戻し、減少した幹細胞を補強することで損傷した細胞の修復や、
自己免疫異常、組織の修復を可能にしました。点滴治療を行うことで全身の若返りに繋がります。また局所投与も可能です。例えば水光注射などで皮膚からの投与でお肌の再異性を促します。オーダーメイドの治療となります。
また、混同されやすいものに幹細胞培養上清液(エクソソーム)治療があります。
幹細胞培養過程で作られるものが培養上清液で、これにはサイトカインや成長因子が多く含まれます。また、サイトカインや成長因子以外にも培養した幹細胞由来の情報を持っているエクソソームが含まれています。
一方で、培養上清液の中には細胞成分は含まれません。当院では上清液中の不純物をできるだけ除きエクソソームの純度と濃度を高めたものを使用しております。
エクソソームの中にはm-RNA,mi-RNAタンパク質などを含みます。この遺伝子情報は体内に入り細胞に取り込まれると幹細胞の情報を伝達して細胞の修復をを行います。さらに組織の修復再生を担っています。遺伝子の修復能力の可能性があり、遺伝子の寿命を決定するテロメアの生存期間を延長させることが報告されています。
自家他家を問わず使用可能です。点滴や局所投与による治療となります。
もちろん幹細胞自体も体内に取り込まれると体内の細胞に働きかけ同様の物質を出します。
どちらも安全性と信頼の高い製造メーカーから導入し、全て国内で製造されております。
再生医療について
再生医療とは、主に体外にて培養した細胞等を、再度体内に戻す事によって人体の組織を再建・修復する治療を指します。
世界中で日夜研究が進められている医療分野であり、ノーベル賞を受賞しているiPS細胞の研究など日本国内における研究は世界各国から注目を集めています。
再生医療は高い品質管理による安全性の確立が求められる分野であるため、治療を取り扱うためには、実施する治療内容に応じた設備や人材の確保を行った上で、厚生労働省による厳格な審査を通過する必要があります。
このたび城本クリニックでは、厚生労働省に第二種再生医療等計画を提出し、2023年11月24日に下記の要綱で計画番号を取得し、幹細胞治療の実施が許可されています。
幹細胞について
幹細胞とは、簡単に言えば「細胞分裂による増殖」と、「細胞の性質変化(分化)」が行える細胞の事を指します。
幹細胞には再生医療で用いられる「成体幹細胞」の他に、「ES細胞」や「iPS細胞」などがあります。
ES細胞
ヒトの体は元々は一つの受精卵から始まり、細胞分裂を繰り返す事で大きくなっていきます。
受精卵から増殖しはじめてから一定の期間が経過すると、増殖した細胞がそれぞれ異なる役割をもって体の組織を形成しはじめますが、それまでは細胞が特定の機能を持っておらず、どの細胞にでも変化できる性質を有しており、この状態の細胞がES細胞(多能性幹細胞)と呼ばれています。
ES細胞は人体のあらゆる細胞(へその緒など胎児を育てる機能の「胚体外組織」以外)に変化できる性質があるため、再生医療で用いるものとしては最も優秀とも言える一方で、受精卵から一定の期間にある細胞を用いる事になるために倫理上の問題が存在する点や、治療に用いる場合は遺伝子情報が異なる細胞になるため、医療としての取り扱いには慎重な検討がされています。
iPS細胞
採取した細胞に特定の遺伝子を導入して性質を誘導する事で、ES細胞と同じくどの細胞にも変化出来る多能性を獲得した細胞がiPS細胞です。
治療を希望する方の細胞をベースに作成できるため治療分野への利用が期待されていますが、細胞が癌化するなどの問題もあり実用には至っていません。
成体幹細胞(体性幹細胞・組織幹細胞)
私たちの体を構成している細胞を日々作り出している細胞が成体幹細胞です。
成体幹細胞は全ての細胞に変化する多能性こそありませんが、細胞分裂によって増殖する「自己複製能」と分化機能を持ち合わせており、これを用いる事で加齢などによる体内細胞の減少などを回復させる事が可能となります。
成体幹細胞が分化する事ができる細胞の種類はいくつかのグループに分かれており、例えば「臓器になる幹細胞」や「皮膚や骨などの組織になる幹細胞」といったようなものがあります。
成体幹細胞は治療を希望する方から直接採取が可能であるため、拒否反応や癌化といったリスクが非常に低く、医療分野での利用が進められています。
幹細胞と培養上清液
美容目的での再生医療においては、培養した幹細胞とともに、培養によって得られた「幹細胞培養上清液」も併せて使用します。
培養上清液とは、細胞の培養に用いた「培養液」から不純物を取り除いた部分の事です。
幹細胞は、培養によって増殖する際に分裂した細胞以外にも様々な成分を培養液中に放出します。
この成分の中には「エクソソーム」や「サイトカイン(成長因子)」などが含まれており、これらは周囲の細胞に結合する事で細胞の修復をする働きや、細胞の代謝を促す働きを持っています。
エクソソームや成長因子も加齢によって体内での合成量が減少していくもので、例えば成長因子の一つであるEGF(皮膚のターンオーバーを促すもの)は20代の頃と40代の頃を比べると半分以下の量になってしまいます。
この変化が肌や髪をはじめとした体の老化に繋がる大きな要因となっていますが、幹細胞の培養によってこうした成分が豊富に含まれた上清液の注射で、直接体内に取り入れる事が可能となります。
幹細胞培養液中に含まれる様々な成分
EGF | 表皮細胞(角質層)の増殖を促す成長因子 |
FGF | 真皮内などに存在するコラーゲン組織の増生を促す |
IGF | コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の増生促進 |
PDGF | 損傷した皮膚細胞の修復や育毛 |
エクソソーム | 細胞の修復を促すmRNAなどを豊富に含む |
脂肪由来幹細胞の利用について
成体幹細胞は体内の様々な部位から採取が可能ですが、城本クリニックでは主に脂肪由来の幹細胞を使用します。
脂肪由来幹細胞を使用する理由は下記の通りです。
採取が容易である
脂肪由来の幹細胞は腹部などから容易に採取が可能な幹細胞であり、身体的な負担を最小限に治療を行う事が可能であるというメリットがあります。
増殖能が強く培養しやすい
脂肪由来幹細胞は増殖能が強く培養しやすいため、治療に効果的な幹細胞やエクソソーム、サイトカインといった細胞活性成分を豊富に得る事が可能であり、効果的な治療が行えます。
美容面や健康面で相性の良い性質を持つ
脂肪由来の幹細胞は「間葉系幹細胞」の一つであり、脂肪の他にも神経・筋肉・骨・軟骨・他の内臓組織といった様々な細胞に分化する事が可能です。
また、損傷した細胞や老化した細胞の修復を行う働きを持つため、美容面・健康面で様々な効果が期待できます。
治療におけるリスク・副作用について
脂肪由来幹細胞を用いた再生医療は、厳格な安全基準をクリアした施設での細胞採取および培養と投与によって行われるため、高い安全性が確保されています。
一方で、再生医療は全般としてまだ歴史の浅い治療であり、治療におけるエビデンスが十分ではない点がリスクとして挙げられます。
また、幹細胞の採取は腹部の目立たない箇所からカニューレという細い器具を用いて行われますが、非常に小さいとはいえ一定の期間は傷跡として残る可能性があります。
傷跡は時間経過とともに薄くなり、より目立たなくなっていきます。
再生医療の詳細情報
施術時間 |
ドナー採取時:20~30分程度 注入時:60分程度 |
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ダウンタイム | ありません |
傷跡 | 注入箇所は点滴跡として赤みや軽度の腫れが生じる事がありますが、すぐに解消します |
1回の治療にかかる期間 | 採取した細胞の培養に1ヶ月~1ヶ月半程度かかります |
再生医療のQ&A
城本クリニックに多く寄せられるご質問を掲載しています。
- 再生医療は安全ですか?
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再生医療は厳格な配慮を求められており、治療技術や設備、衛生面などにおいて一定の基準を満たし、認定を受けた施設でしか治療を行う事ができません。
自身の細胞を培養して再注入するという手法から非常に高い安全性が認められており、数多くの症例がありますので安心して治療を受けていただく事ができます。 - 再生医療で病気は治りますか?
- 再生医療は現在様々な疾患治療を目的としても研究が進んでおりますが、当院では疾患治療の目的ではご提供を行っておらず、あくまでも美容目的や健康増進を中心とした自由診療となりますので、ご了承ください。
- 誰でも効果を実感できますか?
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再生医療はこれまでに数多くの方が実際に治療を受けており、その効果を実感しております。
治療効果においては様々なエビデンスもあり、どなたでも一定の治療効果を得られると考えられます。
特に体内における幹細胞の数が減少している、一定以上の年齢の方では実感しやすく、逆にまだ若い方は大きな変化を実感しにくいといえます。