女性の薄毛
CONSULTATION 女性の薄毛について
- びまん性脱毛症
髪が全体的に薄くなる - 分娩後脱毛症
出産後のホルモンバランスの変化で髪が薄くなる - 牽引性脱毛症
髪を引っ張り続けることによって髪が抜ける - FAGA
女性の男性型脱毛症
加齢とともに気になる薄毛のタイプは、びまん性脱毛症とFAGAが多いようです。
びまん性脱毛症は、頭部全体の髪の毛が細くなり、量が少なくなり、髪の伸びが遅くなります。また、皮脂分泌の低下によって髪が乾燥しやすく、ツヤが失われやすくなります。
FAGAは女性の男性型脱毛症ですが、頭頂部の広い範囲の毛髪が薄くなります。男性と同様に、後頭部の毛は薄くならないという特徴があります。
CONSULTATION FAGAとは
量は少ないですが、女性であっても男性ホルモンを持っています。薄毛は男性特有の症状と思われがちですが、それは女性ホルモン(エストロゲン)によって薄毛を防いでいるのです。 しかし、何らかの原因で女性ホルモンが減ることで、相対的に男性ホルモンの量が多くなり、その結果、女性であっても薄毛になってしまうことを女性男性型脱毛症(FAGA)というのです。
生活習慣の悪化や加齢、自律神経の乱れなど、女性ホルモンが減少する理由は様々ですが、常に一定量が分泌されるため、髪の毛すべてが抜けるようなことはほとんどありません。頭頂部を中心に毛髪が細くなることで全体のボリュームが少なくなります。
CONSULTATION 薄毛を進行させないために
タンパク質を摂る食生活
髪の毛には「ケラチン」というタンパク質があります。普段の食事で充分なタンパク質の摂取が必要です。
このタンパク質が分解され、その分解物質が髪の毛に使われる量が、食事から摂る最低摂取量(女性で約55g)と言われています。
睡眠時間の確保
成長ホルモンは全身の細胞の合成反応を促進し、肌細胞の代謝活性などの効果がありますが、このホルモンの分泌が増加するのが寝ている時なのです。
肌と髪の成長メカニズムは同じなので、7~8時間の睡眠が大切です。
適度な運動
この成長ホルモンは、筋トレや持久運動など、強度の高い運動で増やすことができます。運動によって血中の成長ホルモン濃度が大きく増加します。
女性ホルモンの分泌低下を防ぐため、更年期に起きる身体の変化やストレスに対応するためにも運動は必要です。
髪と頭皮への負担減少
髪の毛を縛ることで頭皮の血流が妨げられます。また、髪の毛を引っ張ることで髪への負担が大きくなります。
髪や頭皮への負担をできる限り減らすことが大切です。
CONSULTATION FAGA・女性の薄毛治療
外用薬と内服薬があります。
外用薬
日本皮膚科学会が推奨する「ミノキシジル」があります。ミノキシジルは、もともと高血圧を改善するための降圧薬として開発されましたが、その副作用として全身の体毛が増えるという症状が認められ、その副作用に着目して外用薬として開発された経緯があります。頭皮に直接塗布することで、頭皮局所の血流が改善し、発毛効果が得られます。
内服薬
サプリメントやホルモンを調整する内服薬を使用します。