コラム
COLUMN体脂肪率を減らす方法とは?効果的な方法を紹介
体脂肪率を減らす方法は、食事制限や運動、筋トレなどの方法があります。本記事では、体脂肪率を減らすポイントや測定方法、ダイエットにおすすめの美容施術などを紹介します。
ダイエットをしている方であれば、体脂肪率を減らしたいと考えるのではないでしょうか。体脂肪率の減少は、健康的な生活を送る上で重要な目標のひとつです。体脂肪率は食事や運動など、生活習慣を改善することで効率的に減らすことができます。
今回は、体脂肪率を効率的に減らす方法、体脂肪率とBMIの違い、そして体脂肪率を減らすうえでの注意点などについて詳しく紹介します。これからダイエットを始める方や、ダイエットが停滞して悩んでいる方まで、ぜひ参考にしてください。
体脂肪率ってなに?
体脂肪には、皮膚のすぐ下にある皮下脂肪と、内蔵の周りにつく内蔵脂肪があります。体脂肪率とは、これらの身体に蓄積された脂肪の割合をパーセンテージで表したものです。
まず皮下脂肪とは、皮膚の下にある皮下組織に蓄積される脂肪です。体温を維持したり外的刺激から身体を守ったりする役割を担っているため、人間の身体には欠かせない脂肪といえるでしょう。しかし、お腹や太もも、お尻、二の腕などに蓄積されやすく、見た目の問題に影響を与えやすい脂肪ともいえます。
一方の内蔵脂肪とは、内蔵の周りに蓄積された脂肪のことです。蓄積されると高血圧のほかに、糖尿病や脂質異常症などの合併症を併発するメタボリックシンドロームという状態になります。お腹がぽっこりしてくることから、りんご型肥満と呼ばれることもあります。
体脂肪率は、体脂肪量(kg)÷体重(kg)×100で表されます。家庭用の体重組織計(体脂肪計)で簡単に測定できます。ただし、体脂肪率の測定値は体内の水分量などによって変動しやすいため、毎日同じ時間に測定することで正確な数値に近い体脂肪率を測定できます。
成人男性では25%、成人女性では30%を超えると肥満といわれています。脂肪が蓄積すると身体のシルエットが気になるだけでなく、生活習慣病の原因になるため注意が必要です。
生活習慣病は、食事や運動・喫煙・飲酒などの生活習慣が原因で発症する病気の総称です。生命にかかわる重篤な疾患を引き起こす要因にもなるため、生活習慣病を発症しないよう健康的な毎日を送るようにしましょう。
このように、身体の健康を守るためにも自身の体脂肪率を把握しましょう。また、高すぎる場合には生活習慣を見直すことが大切です。単に体重を量るだけでは、身体の状態を把握することは難しいため、体脂肪率も意識して測定してみましょう。
体脂肪率を減らすポイント
体脂肪率は、食事からエネルギーを摂取すると過剰な分が脂肪に変わり、体内に蓄積されたものを指しています。そのため、食事内容を工夫することで、新しい脂肪が身体に蓄積されるのを防ぎ、落としやすい身体を目指せるでしょう。
ここでは、体脂肪率を減らすためのポイントを紹介します。効果的な食事や運動のポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
体脂肪率を減らす食事のポイント
体脂肪率を減らすためには、運動だけでなく日ごろの食生活の見直しや改善を行う必要があります。食事の内容だけでなく、摂り方のタイミングも重要なため、ポイントを押さえて効率的に体脂肪率を減らしましょう。
ここでは、体脂肪率を減らす食事のポイントを紹介します。
「消費カロリー」を意識する
体脂肪率を減らすには、摂取カロリーと同様に消費カロリーを意識することが重要です。摂取したカロリー以上にエネルギーを消費すると、身体は脂肪を分解して不足したエネルギーを補います。
身体を動かしてカロリーをたくさん消費しても、それを上回るカロリーを摂取していては脂肪を分解できず、減ることはありません。そのため、日常生活において、意識的に体を動かすことが求められます。
たとえば、エスカレーターではなく階段を利用したり、通勤や通学に自転車を使うなど、日々の生活に小さな運動を取り入れることで、消費カロリーを高めることができます。これにより、体脂肪率の減少が期待できます。
たんぱく質の多いメニューを選ぶ
たんぱく質は筋肉をはじめとする、身体の組織を作るために欠かせない栄養素です。食事からたんぱく質を積極的に摂取することで、筋肉が強化されたり免疫力が上がったりと、身体にうれしい変化が起こります。
また、筋肉量が増えると基礎代謝の向上につながります。基礎代謝が上がると、身体に蓄えられた体脂肪をエネルギーとして消費しやすくなるため、高たんぱくな食事を意識してみましょう。
具体的には、鶏胸肉・卵・大豆製品・魚など、たんぱく質が豊富な食品を積極的に取り入れるとよいでしょう。また、たんぱく質を摂取するタイミングも重要で、とくに運動後に摂ることで筋肉の修復と成長を促進します。
糖質を摂りすぎない
効率的に体脂肪を減らすには、高たんぱく、低糖質の食事を意識することも大切です。お米やパンなどの主食に多く含まれる糖質は、身体のエネルギー源として欠かせない栄養素ですが、過剰な摂取は脂肪を蓄積することにつながります。
また、糖質を過剰に摂取すると血糖値が上がり、血糖値を下げるために膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンには糖分を脂肪として蓄える働きがあるため、摂取量には注意が必要です。
とくに精製された砂糖や高果糖コーンシロップが含まれる食品を避け、全粒穀物や野菜、果物など、低糖質の食品を選ぶようにしましょう。また、食事の際には、ゆっくりとよくかんで食べることで満腹感を得やすくなり、過剰な糖質摂取を防ぐことができます。
脂質の多い食事を避ける
魚介類に多く含まれる良質な脂質は血液中のコレストロールを下げる働きがありますが、必要以上に摂取してしまうと消費できない脂質が脂肪として蓄えられます。
脂質の過剰摂取は肥満につながるだけでなく、血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを増やし、健康にも悪影響を及ぼします。ダイエット中のおやつに選ばれがちなナッツ類や脂質の多い肉類、乳製品などは摂りすぎに注意しましょう。
脂質はエネルギーの密度が高いため、少量で多くのカロリーを摂取してしまうリスクがあります。そのため、料理に使用する油の量を控えたり、調理方法を工夫することが必要です。たとえば、揚げ物を避けて焼く、蒸す、茹でるといった調理法を選ぶとよいでしょう。
食物繊維を摂取する
体脂肪を効率的に減らすには野菜や果物・きのこ類・海藻類に豊富に含まれる食物繊維を積極的に摂るのもおすすめです。
食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類に分類され、それぞれバランスよく摂取しましょう。
水溶性食物繊維は糖質の吸収を穏やかにし、血糖値の上昇を抑える働きがあります。不溶性食物繊維は便の量を増やすことで腸が刺激され、便秘の解消に役立ちます。
水分をこまめにとる
水分をしっかり補給すると、血流が改善し代謝が上がり、ダイエットの妨げになる便秘の解消にも効果が期待できます。そのため、こまめに水分を摂ることも意識してみましょう。
大まかな目安として、1日に2Lほどの水分を摂るのがおすすめです。冷たい水は身体を冷やすため、常温か白湯を選ぶとより効果的です。
体脂肪率を減らす運動のポイント
体脂肪率を減らすためには、食事の見直しだけでなく、運動を続けることも欠かせません。運動は負荷の大きいものばかりではなく、日常に取り入れやすいものをコツコツ続けたり、こまめに身体を動かしたりするだけでも、カロリーを消費します。
ここでは、体脂肪率を減らす運動のポイントを紹介します。運動がなかなか続かず悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
有酸素運動で脂肪を燃やす
体脂肪の燃焼には、有酸素運動を積極的に行いましょう。ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などが有酸素運動に該当します。
軽度〜中度の負荷を筋肉にかけることで、エネルギーとして身体の酸素、糖分、脂肪を消費するため、体脂肪の燃焼に効果が期待できます。
筋トレで筋肉を強化する
体脂肪率を減らすには、有酸素運動だけでなく、筋力トレーニングもあわせて行いましょう。筋力トレーニングはエネルギーに酸素ではなく糖質を使うことから、無酸素運動に分類されます。
無酸素運動では脂肪の燃焼は期待できないものの、筋力量を上げることで基礎代謝が高まるため、運動していないときの消費カロリー向上につながります。
運動を習慣化する
健康的に体脂肪率を減らすには、運動する習慣を身に付けることも大切です。負荷の高い運動を局所的に行うよりも、負荷の低い運動を継続して行う方が健康的に体脂肪率を減らせるでしょう。
また、ジムや自宅での運動を続けることが難しい場合は、通勤や通学で自転車を利用したり、1駅分歩いたり、積極的に身体を動かせるよう工夫するのもおすすめです。
こまめに動くよう心がける
日ごろからこまめに動くよう心がけることも、体脂肪を減らすうえでは効果的です。エレベーターを使わずに階段を使う、自転車での移動を歩いてみるなど、小さなことから取り入れてみましょう。
また、家で過ごす時間が多い場合は、床の掃除をする、座っている時間を減らしてみるなど、できることを探して工夫してみましょう。
体脂肪率の重要性
体脂肪率を意識せずに闇雲にダイエットを続けると、かえって痩せにくい身体になってしまうことがあります。そのため、ダイエットで脂肪を効果的に落とすためには、体脂肪率に注目することが重要です。
ダイエットを行う際に意識したいポイントとして、以下の3つが挙げられます。
- 体重…身体の重さ>
- BMI…身長に対する身体の重さを示す体格指数
- 体脂肪率…身体に蓄積された脂肪の割合
人間の身体は脂肪・筋肉・水分・骨で構成されています。体重はそれらの合計の重さを指し、BMIは身長と体重から算出されるため、身体の構成要素の割合まではわかりません。
そのため、単純に体重やBMIの値が減少しても、脂肪が減ったのか、筋肉が減ったのかは判別できません。脂肪を減らしたくてダイエットを行う場合は、体重やBMIではなく「体脂肪率」に着目して、食事制限や運動を改善する必要があります。
とくに、無理な食事制限によって筋肉が減少してしまうケースは少なくありません。筋肉が減ると基礎代謝が下がり、痩せにくい身体になってしまいます。その結果、脂肪が燃焼しにくくなり、蓄積されやすくなるため、ダイエットを始める前よりも脂肪が多く、筋肉が少ない身体になることもあります。
また、体重や見た目だけに注目したダイエットは、健康を害する可能性もあります。筋肉量が減少すると、ダイエット前よりも少ない筋肉で身体を動かすことになり、身体がだるく感じたり、疲れやすくなったりするなどの不調が現れるでしょう。
結果的に脂肪が多く痩せにくい身体になってしまったという事態を避けるために、体脂肪率に注目することが重要です。体重やBMIではなく体脂肪率に着目することで、脂肪が減っているのか、筋肉が減っているのかを確認しながら、効率的なダイエットを続けることができるでしょう。
体脂肪率の測定方法
体脂肪率は、家庭用の体重体組成計(体脂肪計)で測定できます。家庭や周辺の施設に体重体組成計がない場合は、体脂肪量(kg)÷体重(kg)×100で計算してみましょう。
一般的に、健康的とされる体脂肪率の目安は、男性は10〜19%、女性は20〜29%です。それ以上になると肥満となるため、参考にしましょう。
体脂肪率による肥満度の目安は、次のとおりです。
軽度肥満 | 中等度肥満 | 重度肥満 | |
---|---|---|---|
男性 | 20%以上 | 25%以上 | 30%以上 |
女性 | 30%以上 | 35%以上 | 40%以上 |
ここでは、体脂肪率による肥満の目安や、体脂肪計の肥満判定の読み方を解説します。
体脂肪率による肥満の目安
自分の体脂肪率を分かっていても、どの程度であれば適切なのか分からない方も多いでしょう。肥満判定の読み方をしっかり理解しておくことで、ダイエットのスケジュールを作るのにも役立ちます。
体脂肪計の肥満判定の読み方は、次のとおりです。
痩せ | 標準 | 軽肥満 | 肥満 | |
---|---|---|---|---|
男性 | 10%未満 | 10~20% | 20~25% | 25%以上 |
女性 | 20%未満 | 30~30% | 30~35% | 35%以上 |
痩せすぎないよう、食生活や運動習慣を見直しましょう。 | 適正な数値です。維持できるよう観光管理を続けましょう。 | 乱れた食生活や運動不足が続いているかもしれません。 | 現在の食生活や運動習慣を見直し、できることから改善できるよう意識してみましょう。 |
体脂肪のなかでも、とくに生活習慣病と関係が深いのは内臓脂肪です。体脂肪率のなかでも内蔵脂肪の割合を正確に知るには、病院で検査を受ける必要があります。腹部CT検査を行い、へその位置で内蔵脂肪の面積が100cm2以上ある場合を、内蔵脂肪型肥満と分類しています。
近年では、体重やBMIに加え、体脂肪率、内蔵脂肪の測定機能が付いている体重体組成計も販売されています。お腹のあたりがポコっと出てきたなと感じたら、内蔵脂肪の割合に関心を持つタイミングかもしれません。
また、栄養バランスを考慮しない食事制限や、運動せずに減食すると、筋肉量や骨密度の低下につながります。体重は落ちますが、脂肪は減っていないため体脂肪率はなかなか変わりません。
ダイエットは体脂肪率を減らすことが目的のため、バランスのよい食事と適度な運動を心がけましょう。
体脂肪率は高過ぎても低過ぎてもダメ!
体脂肪は身体の調子と密接に関係しているため、高すぎるだけでなく、低すぎることも問題です。体脂肪率が低いと見た目はスリムに見えますが、必ずしも健康的とは限りません。
ここでは、体脂肪が高すぎる場合と低すぎる場合それぞれの身体への影響について解説します。健康的な身体作りのためにも、ぜひ参考にしてください。
体脂肪率が高過ぎる場合
体脂肪率が高すぎると、見た目の問題を思い浮かべる方が多いでしょう。それだけでなく、脳卒中、心臓病など、糖尿病など生活習慣病のリスクが高まります。
また、腸の周りにつく内蔵脂肪がたくさん蓄積されると、中性脂肪の量が増えて善玉コレステロールが減少し、悪玉コレステロールが増加します。悪玉コレステロールが増加すると、動脈硬化などを引き起こす脂質異常を招く原因になります。
動脈硬化は高血圧や高血糖を引き起こすほか、これらが要因となり生活習慣病を起こす引き金となります。すでに生活習慣病を発症している方は、肥満の状態が続くことで生活習慣病を悪化させるリスクがあります。
体脂肪率が高すぎる場合は、食事の内容を見直し、こまめに身体を動かすなどの軽い運動を行うなど、健康面での注意が必要です。
体脂肪率が低過ぎる場合
体脂肪率が高すぎると健康へ悪影響を及ぼしますが、低すぎる場合も健康的ではありません。体脂肪には体温を保持したり、外的な衝撃から身を守ったりする役割があります。ほかにも、ホルモンを含む伝達物質の生成や分泌、ビタミン類の消化や吸収をする役割も担っているのです。
そのため、体脂肪率が低すぎるとホルモンバランスが崩れやすくなり、月経異常や便秘、肩こり、情緒不安定などの不調を引き起こす可能性が高くなります。
また、体脂肪にはエネルギーを蓄えておく役割もあるため、疲れやすかったり、身体がだるく感じたりすることもあるでしょう。
さらに、体温を保持する脂肪が少ないために寒さを感じやすく、皮膚や髪が乾燥するなどのトラブルを引き起こします。低すぎる体脂肪率は、身体全体に悪影響を与える可能性があるため、適正な体脂肪率を保てるよう、食事や運動を見直してみましょう。
やせ型なのに体脂肪率が高く出る原因は?
見た目は太っていなくても、隠れ肥満の可能性があります。しかし、身体に脂肪がたくさんないのに体脂肪率が高く出ると、その原因が気になるでしょう。
ここでは、痩せて見えるのに体脂肪率が高くなる原因を解説します。また、体脂肪が蓄積しにくい食生活についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
もしかしたら肥満予備軍!
一般的に健康とされる体脂肪率は、男性は10〜19%、女性は20〜29%です。それ以上になると体脂肪が多い肥満に分類されます。数値的には肥満にならないものの、あと少しで肥満に達しそうな数値が出ている方は、肥満予備軍の可能性が高いでしょう。
ただし、体脂肪率の測定値は、体内の水分量などにより変動します。食事のあとは水分量が多いため、食後に測定する場合は2時間以上あけるようにしましょう。
また、毎日同じ時間に測定すると、数値の変化を観察しやすくなります。就寝前や起床後すぐなど、測定するタイミングを決めておくと分かりやすいでしょう。
ごはんを抜いていると太りやすい
健康的なダイエットに欠かせない食事制限ですが、無理に食事を抜いたり食べない日が続いたりすると、かえって太りやすい身体になります。
体重は変わっていないのになんだか太った気がするという方は、食事から十分な栄養が摂れず、筋肉量が落ちて体脂肪が増えているかもしれません。
また、極端な食事制限を続けていると、身体が生命を維持するために危機感を持つようになります。そうすると、数少ないエネルギーチャージの機会を逃さないよう、食事で得るエネルギーを脂肪に変えて蓄えようとします。そのため、食事を抜いたり少なくしているのに、体脂肪が増えてしまうのです。
食事制限をするならば、食べる順番や内容を変えることを意識し、極端に減らすことは控えるとよいでしょう。
早食い、夜食は控える
体脂肪を溜めないためには、規則正しい食生活を送ることが重要です。食事の基本は、肉や魚、野菜、海藻類、きのこ類などの品目をバランスよく摂り、腹八分目くらいに抑えることです。野菜や豆類は低カロリーで食物繊維が豊富に含まれているため、積極的に取り入れてみましょう。
また、食事では早食いやながら食べにも注意は必要です。早食いは血糖値の急上昇を手助けし、ながら食べは食べすぎにつながります。食事をするときは食べることに集中し、ゆっくりと時間をかけて食べると、自然と食べる量も調整できるようになります。
ほかには、食事を取る時間を意識することも大切です。夜は脂肪を蓄えやすいため、夜食を取る機会が多い方は注意しましょう。仕事や家事で夜ごはんを取る時間が遅い方は、高たんぱく低糖質な食事メニューを考えたり、野菜や汁物から食べ始めるなど、工夫するのもおすすめです。
体脂肪率とBMIの関係
肥満度の目安として、体脂肪率のほかにBMI指数を用いることがあります。しかし、体脂肪率とBMIにはどんな違いがあるのか、はっきり区別できていない方も多いでしょう。体脂肪を減らし健康的に痩せるためには、それぞれの違いをきちんと理解しておくことも大切です。
BMI(Body Mass Index)とは、体重と身長から算出する体格を表す指数のことです。体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)の計算式で求められます。肥満度を表す指標として国際的に用いられているので、実際に自分のBMIを計算したことがある方も多いのではないでしょうか。
日本肥満学会の基準では、BMIが18.5未満で低体重(やせ)、18.5以上25未満で普通体重、25以上で肥満と分類しています。数値に男女の違いはなく、BMIの適正(標準/普通)体重がもっとも病気になりにくいといわれています。
さらに、肥満の場合には数値が5つ上がるごとに、4段階の肥満レベルが定められています。25〜30が肥満レベル1、30〜35は肥満レベル2、35〜40は肥満レベル3、40以上は肥満レベル4に分類し、レベルが上がるにつれ病気のリスクも高くなるといえるでしょう。
しかし、BMIを算出するときに使用するのは身長と体重のため、BMIが高ければ体脂肪率も高いというわけではありません。体重は身体を構成する脂肪・筋肉・骨・水分の重さすべてが含まれているため、BMIが高いからといって脂肪量が多いとは限らないということです。
これに対し、体脂肪率は脂肪そのものの割合を示す数値のため、より正確に肥満度を把握できます。体脂肪が多いことが原因の肥満かどうかを知るためには、体脂肪率が適しているといえます。
BMI指数が高いことも、体脂肪率が高いことも、生活習慣病のリスクを高めることに変わりはありません。どちらの数値も把握しておくのがおすすめです。平均的な数値を維持することが、健康的な身体作りには欠かせないでしょう。
近年の家庭用体重計は、体脂肪率やBMI値を一緒に測定できるものが販売されています。ダイエットだけでなく健康管理のひとつとして、測定を習慣づけてみましょう。
ダイエットには脂肪吸引がおすすめ
体脂肪は運動や食事管理で減らすこともできますが、なかなか理想通りに減らないことも事実です。なかでも、皮下脂肪は内蔵脂肪より減りにくいうえに、お腹や二の腕などの気になる一部分だけ減らすことはできません。
仕事や家事に追われて運動する時間を作れなかったり、忙しい毎日を過ごすなかでエネルギー補給のためたっぷり食事を取る必要があったりと、思うようなダイエットができないと悩む方も多いのではないでしょうか。
ダイエットが成功しない、手っ取り早く痩せたいという方は、美容整形を検討するのもおすすめです。医療の力を借りることで、自分の努力だけでは叶いづらい理想の身体に近づけるでしょう。
体脂肪率を下げる施術には、ダイレクトにアプローチできる脂肪吸引や、脂肪溶解注射、医療ハイフなど、さまざまな施術があります。それぞれ効果やダウンタイムが異なるため、信頼できる医師と相談しながら、自分にあった施術を選ぶとよいでしょう。
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標準的な費用 | お腹(上腹部・下腹部・脇腹を含む)217,800~605,000円(税込) |
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目安の治療期間及び回数 | 治療時間・期間 1~3時間程度・1日 通院回数 2回~3回 |
リスク・副作用 | ・痛み 術後、2~3日目をピークにしてその後徐々に軽減されていきます。痛み止めが処方されますので、痛みが強い場合は処方薬を服用する事で軽減が可能です。 ・内出血 皮下の血管が傷つく事で、内出血となるリスクがあります。1~2週間程度で徐々に落ち着きます。内出血がおこっている間は黄色や紫色に変色して見える場合があります。 ・腫れやむくみ 術後、治療部位に腫れやむくみが生じます。目立つような腫れは1か月程度で治まり、軽いむくみのような状態は半年から1年程度続くこともあります。治療の最終的な効果が完全に分かるまでにはある程度の期間が必要となります。 ・傷跡 治療部位に傷跡として赤く残るケースがあります。傷跡が完全に目立たなくなるまでには1~2年程度が必要となる事もあります。傷跡がなるべく目立たないように工夫がなされます。 ・拘縮 治療部位が、3週間程度が経過した頃からまるで「厚い段ボールが入っているような硬さ」になる「拘縮」とよばれる現象になることがあります。自然と回復しますので、3か月から半年程度で硬さはなくなります。早めに改善するためにマッサージなどが指導される場合もあります。 |
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まとめ
脂肪が過剰に蓄積されると、見た目の問題だけでなく健康を害する可能性もあります。体重は減っているのに体脂肪率が減らない場合は、隠れ肥満の可能性もあるため、体脂肪率もチェックしておくことがおすすめです。
体脂肪を減らすためには運動や食事制限が有効ですが、どうしても時間がかかってしまい、気持ちばかり焦ってしまうこともあるでしょう。早く痩せたい、運動や食事制限は続かないと感じている方は、美容整形を受けてみるのもひとつの方法です。
城本クリニックでは、幅広い悩みに対応できるよう、さまざまな施術を取りそろえています。電話・メール・LINEなどで手軽に相談可能なため、体脂肪をすっきりさせたい方は、お気軽にお問い合わせください。
本コラムの監修医師
1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック
医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹