コラム

COLUMNセルライトを落とす方法や原因について

太ももやお尻にできるデコボコした肌の凹凸を、一般的に「セルライト」と呼びます。
セルライトは肌の見た目が悪くなるだけでなく、太っている人の象徴として捉えられることもあるため、コンプレックスになりやすい状態の1つです。
そこでこの記事では、「セルライト」について、原因や解消としておすすめのマッサージ法、筋トレ法などを分かりやすく解説します。

セルライトとは

セルライトとは、主にお腹、太もも、お尻といった部位にできるデコボコした肌の凹凸のことです。
ちなみに、セルライトという言葉はエステサロンを中心とした美容業界から発信されはじめたものであり、医学用語ではありません。

一般的に、セルライトは、脂肪細胞によって、真皮にある線維芽細胞の作り出すコラーゲン組織などの一部分が押し上げるようにして肌が盛り上がり、皮膚に段差が生じることで表面化したものをさします。
ごく簡単に言うと、皮膚の下に皮下脂肪が増えた結果、肌の一部分が膨らんで、デコボコになった状態ということです。

セルライトは、成人女性の8割以上にできる症状と言われています。なおかつ、太っていても、痩せていても関係なく、10代の若年層でも生じるため、すべての女性にとって、とても身近なトラブルと言えるでしょう。

一方、セルライトを落とすためには、体重や脂肪を減らすことが効果的と言われていることから、ダイエットすればなくなると単純に考えている人が多いようです。
しかし、実はセルライトには原因によって異なる4つの種類があります。ダイエットだけが解消法とは限らず、セルフケアではどうやっても解消できない種類も存在します。

セルライトを落とすためには、まずはセルライトができる原因を理解したうえで、原因に合わせた解消法、そして日々の生活習慣の改善に取り組むことが大切です。

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セルライトの種類

セルライトは、原因ごとに以下4種類に分類されています。

  • 脂肪型セルライト
  • むくみ型(浮腫型)セルライト
  • 線維化型セルライト
  • 筋肉質型セルライト

それぞれの種類について解説します。

脂肪型セルライト

セルライトで最も代表的なものが「脂肪型セルライト」です。このセルライトは、蓄積した脂肪細胞と体内にある老廃物が絡みつくようにして塊になったものとされており、セルライトの症状の半数以上を占めると言われています。

お腹やお尻といった脂肪が付きやすい部位に共通して見られ、10代から50代、60代と年齢に関係なく表れることが特徴です。

脂肪型セルライトは、ダイエットやマッサージ、筋トレなどを通して解消できるとされていますが、肥満度が高い人ほど苦労するかもしれません。

食べすぎ、運動不足、急激な体重増加といったことが原因で生じるのが「脂肪型セルライト」と言えます。

むくみ型(浮腫型)セルライト

「むくみ型(浮腫型)セルライト」もセルライトの代表的なひとつです。
このセルライトは、余剰な水分や塩分によって起きる「むくみ」が原因で生じるもので、脂肪細胞が水分や老廃物を溜め込む、またはそれらが体内の一部分に留まることによって表面化します。

体の中で最もむくみやすいとされる足(太もも)に表れやすく、脂肪型セルライトと比較してデコボコがはっきりしていることが特徴です。
実際に脂肪が増えて太ったから生じるのではなく、むくみで押し上げられた状態なので、むくみが解消されれば状態が落ち着くという特徴があります。

むくみやすい女性をはじめ、飲酒、脂質や塩分が多い食事を習慣化している人、デスクワーク中心の人、そして筋力が低下しはじめる中高年層に多いとされています。

脂肪型セルライト同様、ダイエットやむくみ解消といったセルフケアで改善可能ですが、運動や食事などの生活習慣を改善する中長期的な取り組みが求められます。

線維化型セルライト

セルライトの種類には「線維化型セルライト」もあります。このセルライトは、脂肪細胞とコラーゲン線維が絡み合うようにして塊になった状態です。

脂肪型セルライトやむくみ型セルライトを長期間放置することで出来るとも考えられ、はっきり分かるほどの凹凸になることや、つまむと痛みを感じること、そして落としにくいことが特徴です。

この状態になると、セルフケアで解消することは困難とされているため、脂肪吸引や脂肪溶解注射といった美容医療に頼ることになります。

線維化型セルライトは、セルライトが悪化した状態と言えるため、厄介な症状と考えましょう。

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筋肉質型セルライト

「筋肉質型セルライト」は筋肉の硬化が原因で生じるセルライトです。4つの中で最も珍しいタイプのセルライトといえるでしょう。

簡単にいえば、ある程度発達した筋肉の上に脂肪がつく事でセルライトが出来るものですが、過去に運動していた女性や、アスリート、そして筋肉質の人といった、筋肉量が多いタイプの人に出来る可能性が考えられます。

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セルライトができやすい部位

セルライトは特に「下半身」にできやすいといえます。
この理由は、血液を循環させる起点の心臓から離れていること、そして重力の影響を受けることにあります。
とくに運動不足などで下半身の血流が悪い方の場合、血液やリンパ液、老廃物といった、本来であれば循環または排出されるべきものが留まりやすくなってしまうため、セルライトができやすくなるといえるでしょう。

女性は男性よりも皮下脂肪が蓄積しやすく、とりわけ、お尻と太ももは元々皮下脂肪が多い部位であるため、セルライトができやすいと考えられます。

尚、下半身以外でも例えば腹部や二の腕などの脂肪が蓄積されやすい箇所については、一定以上の脂肪が蓄積する事でセルライトとなる事があります。

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セルライトができる原因

セルライトができる主な原因は以下の通りです。

脂肪の蓄積

セルライトができる最大の原因が「脂肪の蓄積」です。
前述したように、セルライトは脂肪細胞が大きくなって、内側から肌を押し上げるようにしてできます。
つまり、皮下脂肪が多くなり過ぎている状態という訳です。

脂肪が蓄積する要因としては、食べすぎ、飲酒、喫煙、そして運動不足などが考えられ、日常的な生活習慣が複合的に関係しています。

むくみ

「むくみ」もセルライトができる原因のひとつです。
むくみによってもやはり肌が押し上げられるため、これがセルライトの状態をつくりだします。
また、むくむことで血行不良を招き、結果として脂肪細胞が排出されず体内に蓄積しやすくなるため、むくみによる一時的な変化ではなく、脂肪の蓄積による継続した状態へと繋がる可能性もあります。

むくみは、塩分の過剰摂取などによって水分の排出が不十分になった場合などに置きやすく、むくみを引き起こさないためには食事の注意が必要です。
また、逆に水分不足によっても体が水分をためこもうとしてむくみが生じるケースがあるため、適度な水分摂取や、入浴や運動といったむくまないような生活習慣を心がける必要があります。

筋肉の硬化

セルライトができる原因には「筋肉の硬化」もあります。
運動不足やデスクワークなど同じ姿勢の継続によって筋肉を使わないでいると、血流が悪化して次第に筋肉が硬くなり、いわゆる「こった」状態になります。
こった状態の筋肉は柔軟性が低くなり、肌を内側から押し上げてセルライトが表面化しやすくなる場合があります。
また、この状態は代謝の低下を招きやすいため、脂肪細胞も溜まりやすくなるといえます。

セルライトを予防するために取り組みたいこと

セルライトは、脂肪の蓄積、むくみ、そして筋肉の硬化などによって生じますが、これらの原因に合わせて日常的な生活習慣を改善することで、セルライト予防にもつながります。

セルライトを予防するために取り組みたい生活習慣のポイントは以下3つです。

栄養バランスを考えた食事

セルライトを予防するためには「栄養バランスを考えた食事」に取り組みましょう。
とくに、脂質、糖分、そして塩分の取り過ぎにならないようにするのがポイントです。

具体的には、サラダの摂取、アルコールを控える、ファストフードやコンビニ食などを控えることから始めてください。

どうしても食事の改善が難しい場合は、一口あたり30回の咀嚼を心がけることをおすすめします。
咀嚼回数を増やす事で満腹中枢を刺激し、過剰な食事を抑制すると同時に消化・吸収がされやすい状態を作り栄養を充分に取り込めるようにする効果が期待できます。

入浴

「入浴」もセルライトを予防するために習慣化したいポイントです。
入浴によって、セルライトができる原因である「むくみ」の解消や、血行不良を改善する効果が見込めます。

また、入浴中に適度なマッサージなどを行うと、さらに血行が促されるため、非常に有効な対策と言えるでしょう。

入浴は、自律神経の乱れを整える効果もあり、セルライト予防だけでなく、太りにくい体に近づくことも可能です。

適度な運動

セルライト予防として「適度な運動」にも取り組みましょう。
具体的には、1時間程度の有酸素運動が適しており、ウォーキングやジョギングなどを習慣化してみてください。

適度な運動は、セルライトの原因である脂肪の蓄積を防ぎ、なおかつ、付いている脂肪を燃焼させることにも有効です。

また、ストレス軽減、血行促進、むくみ解消など、幅広いメリットが得られるでしょう。

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セルライトを落とすのに効果的なマッサージ

セルライトを落とすのに効果的なマッサージは、お腹、お尻、太もも、そしてふくらはぎの血流を促すような方法です。

具体的には、お腹の場合、おへそを中心にして指の腹を使って円を描くようにゆっくりさすってみることや、脇腹からお腹の中心に向かって優しくさすってみましょう。

お尻と太ももはセットにして、太ももの裏からお尻にかけて手の平を滑らせるようにさすってみてください。

ふくらはぎは、足首から膝裏にかけて、下から上へさするようにマッサージしてみましょう。いずれのマッサージ法も、非常に手軽ですので、入浴後の習慣として取り入れてみてください。

よくある誤解として「セルライトを潰す」ということがありますが、セルライトを潰すことは痛みを伴いやすく、既存の細胞を傷つけてしまい、それを修復する際、さらに肥大化する恐れがあります。
そもそも強い力をかけたからといってセルライトや脂肪細胞がつぶれて無くなるという事はありませんので、やめておいた方が良いでしょう。

セルライトそのものをどうにかしようとするよりも、セルライト周辺の血流を促すようなマッサージを心がけることがポイントです。

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セルライトを落とすのに効果的な筋トレ法

セルライトを落とすのに効果的な筋トレ法は以下の3つです。

  • スクワット
  • カーフレイズ
  • ヒップアブダクション

スクワットはセルライトができやすいとされる下半身全体を刺激する筋トレ法です。まずは、10回から20回を目安に習慣化しましょう。

カーフレイズは、ふくらはぎの脂肪を落とし、筋肉を引き締める効果があります。壁に手を添えた状態で、かかとをしっかり上げて下ろす動作をゆっくり10回3セットやってみましょう。

ヒップアブダクションは、横向きに寝た状態で、肘を立てて上半身を支えます。そして、天井側の足をゆっくり高く持ち上げて、ゆっくり下ろす動作を10回から20回繰り返します。

これら3つの筋トレ法は、セルライトができやすいお腹、お尻、太もも、そしてふくらはぎを重点的に刺激でき、簡単で、習慣化しやすい運動のためおすすめです。

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美容医療でセルライトを落とす方法

セルライトを落としたくても落とせないという人や、セルフケアではどうしてもできないという人は、美容医療でセルライトを落とすという方法もおすすめです。

美容医療でセルライトを落とす方法には、以下のような選択肢があります。

脂肪吸引

美容医療でセルライトを落とす方法としておすすめなのが「脂肪吸引」です。
脂肪吸引は、脂肪細胞を直接吸引するようにして物理的に脂肪を取り除きます。

とくにセルライトができやすいお腹、お尻、太ももといった部位の脂肪を落とすのに有効な治療法で、一回の治療で確実に脂肪を減らす事ができるため、ダイエットがうまくいかないという人や、セルフケアに限界を感じる人には最適な方法と言えるでしょう。

セルライトを落とすことや脂肪をなくすことに長けている方法である一方、術後のダウンタイムが必要になることや、一時的ながら痛みや腫れ、内出血などを伴うため、日常生活に支障が生じる可能性があります。
術後はしばらく安静に過ごす必要などが生じますので、治療を受ける際は術後のケア期間なども含めて医師とよくご相談ください。

メソセラピー(脂肪溶解注射)

メソセラピー(脂肪溶解注射)も美容医療でセルライトを落とす方法としておすすめです。

この方法は、脂肪細胞を溶かす薬剤をセルライトが気になる部位に注射します。
溶けた脂肪は一定の時間をかけて老廃物として体外へ排出され、脂肪吸引と同様に脂肪細胞そのものを減らす事ができます。

脂肪吸引と比較すると一回の治療で劇的な変化は難しいですが、ダウンタイムがほぼないことや、日常生活に支障が生じないこと、そして変化が自然なため周囲に治療を受けた事がバレないといったメリットがあります。

医療HIFU(ハイフ)

医療HIFU(ハイフ)は、超音波によって皮下の狙った場所に高温を生じさせる治療で、脂肪細胞を破壊する治療としても用いられます。
従来の光照射治療などと異なり、皮膚表面に熱を加えずに治療が可能なため、脂肪燃焼や肌深部からの引き締めなどといった治療を行う事ができます。

ハイフは機器によっても治療できる内容が異なりますので、詳しくは取り扱いクリニックでご相談ください。

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まとめ

セルライトは体型や年齢に関係なく、ほぼすべての方が経験する事のある症状です。
その大半は脂肪やむくみが原因とされており、日頃の生活習慣や食事、そして運動といったことを通じて解消しなければなりません。

これらの取り組みに限界を感じる場合や、どうやってもセルライトをなくせないという人は、美容医療でセルライトを落とす選択肢もありますので、まずは一度専門の美容クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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