コラム
COLUMN足首が太い原因は病気? 足首を細くする方法を詳細解説
多くの女性に共通する悩みのひとつが「足首が太い」ということではないでしょうか。
足首が太いと、俗に言う「象足」や「大根足」に見えやすく、なおかつ足首は簡単に細くできない部位であることから、諦めている人もいるかもしれません。
今回は「足首が太い原因は何?」という疑問や「足首を細くするにはどんな方法があるの?」といった疑問を持つ女性に向けて、その詳細な理由や対策方法、美容医療面で行えるケアについて分かりやすく解説します。
足首が太い原因
足首が太い原因としては、主に以下のようなことが考えられます。
- 脂肪のつきすぎ
- むくみ
- 筋肉不足によるもの
- 骨格の影響
- 遺伝的な要素
上記の原因についてそれぞれ解説します。
脂肪のつきすぎ
足首が太い原因として、やはり特に多いのは「脂肪のつきすぎ」です。
足首周辺に皮下脂肪が蓄積する事で太くなってしまうもので、、食事を通じて摂取したエネルギー(カロリー)を生活の中で消費しきっておらず、徐々に脂肪へと蓄積していくことで起こります。
とはいえ、脂肪の蓄積は足首ばかりに集中するという事は考えにくく、脂肪は特に肝臓に近いほど蓄積しやすく、遠いほど蓄積しにくいとされていますので、足首に脂肪が多いという方はお腹周りや太ももなども共通して太くなっている事が多いといえます。
従って、脂肪が原因で足首が太くなっているような場合は、足首だけの痩身ではなく、全身の脂肪を減らして痩身する取り組みが求められます。
むくみ
「むくみ」も足首が太くなる原因です。
むくみとは主に体内に水分が蓄積され、適切に排出されにくくなる事で生じるもので、水分をため込む塩分の過剰摂取や体内の水分量を調節する役割のカリウム不足などによって生じるものです。
体内に水分が溜まると、細胞間に余剰な水が入り込み、膨らむようにして表面化し、むくみとなります。
むくみによって足首が太くなることは、一時的な症状と思いがちですが、むくみが慢性化することで血行不良が起こり、脂肪が蓄積しやすくなるため、注意しなければいけない原因と言えるでしょう。
また、むくむことで血行不良となると、更にむくみやすくなったり、代謝が低下して太りやすくなるという負の連鎖に陥ってしまう事もあります。
筋肉不足によるもの
足首が太い原因には「筋肉不足」も考えられます。
とくに、ふくらはぎから足首にかけての筋肉が不足すると、引き締まった印象がなくなり、いわゆる「象足」のように見えてしまいます。
そこまで脂肪がついていなくても、ふくらはぎが全体的に垂れ下がったような印象になる事で足首周辺が太く見えてしまうのです。
一方で、筋肉が多く付いているところに脂肪が蓄積すると、足の形が全体的に横方向に広がりやすいため、足首が太く見えるケースもあります。
とくに、過去にスポーツをしていたという女性で、なおかつ筋肉が落ちにくい体質の人は、筋肉によって足首が太くなる、あるいは太く見えてしまっているという事もあるかもしれません。
骨格の影響
骨格も足首が太くなる原因として考えられます。
具体的には、足首の距骨(きょこつ)と呼ばれる骨が傾いてしまっている状態などがあげられます。
距骨は直立状態において、全身を支える根幹となる骨とされており、ひとたび傾くと自力で元に戻ることはなく、距骨がズレた状態のまま生活し続けることになります。
この結果、下半身を中心にして血行不良を起こし、むくみや脂肪の蓄積によって足首が太くなる影響が生じます。
遺伝的な要素
足首が太くなる原因として、やはり「遺伝」もひとつの要素です。
主に、足首の骨格が太い、アキレス腱が太い、そして基礎代謝量が少ないといったことが影響します。
とりわけ、足首の骨格が太いこと、そしてアキレス腱の太さについては、遺伝による影響が少なからずあるため、足首を細くするために色々と努力をしても良好な結果が得られないという方は、遺伝的な体質の影響も少なからずあるといえるでしょう。
ただし、遺伝による影響がある場合は細くする事が出来ないというわけではなく、遺伝はあくまでも一要素に過ぎないので、諦める事はありません。
足首が太くなりやすい生活習慣
足首が太くなりやすいとされる生活習慣として、主に以下のようなことが挙げられます。
長時間のデスクワーク
「長時間のデスクワーク」は足首が太くなりやすい原因の1つです。
長時間のデスクワークでは歩く時間が少なく、足首周りの筋肉をあまり使わないため、これによって血行不良が起こり、むくみが生じやすくなることが影響しています。
仕事の都合でどうしてもデスクワークが長くなってしまう場合は、座ったままできる足首のストレッチや、意識的に席を立って歩くことなどを心がけましょう。
運動不足
足首が太くなりやすい生活習慣として「運動不足」も挙げられます。
長時間のデスクワークと共通する内容ではありますが、特に足の筋肉は「第二の心臓」ともいわれているように全身の血流を促すために重要な役割で、人は歩いたり走ったりと足の筋肉を使う事で下半身に流れていった血流を心臓の方に戻していきます。
そのため、運動量が不足していると特に足に血液や老廃物が蓄積されやすくなり、脂肪がつきやすくなったり、むくみが生じやすくなる要因となります。
体を動かす日常的な週間が自宅とオフィスまでの移動くらいしかないなど、運動らしいことを普段全くしていない人は見直したい生活習慣です。
飲酒や乱れた食生活
「飲酒や乱れた食生活」も足首が太くなりやすい生活習慣です。
とくに、日常的に飲酒を習慣化している人は血行が悪くなりやすいため気を付けるべきといえます。
アルコールだけではなく、塩分、脂質、そして糖質の過剰な摂取にも注意しなければいけません。
仕事などのお付き合いで、お酒と脂っぽい料理などを食べる機会が多い人など、乱れた食生活を送っている方はそれが影響している可能性が高いので、まずは健康的な食生活への見直しなどが必要となるといえます。
足首を細くするためのコツ
足首が太い人が、足首を細くする際にぜひとも知っておきたいコツは、
- 血行不良を改善する
- 脂肪を燃焼させる
- 正しい姿勢を意識する
というものです。
上記3つのコツについて詳しく解説します。
血行不良を改善する
足首を細くするためのコツとしてまず一つ目が「血行不良を改善」することです。
これは、足首を細くするために最も大きなポイントでもあり、日頃から注意したいことと言えます。
前述したように、足首が太い理由は「むくみ」によって生じる血行不良が大きく影響しています。
血流が悪くなると代謝が低下するため、これによって体内に中性脂肪が留まりやすくなって、お腹や太もも、そして足首などに皮下脂肪として蓄積しやすくなります。
逆を言えば、血流がよければ中性脂肪が体外へ排出されやすくなるため、皮下脂肪が蓄積しにくくなるということです。
つまり、日頃から血行不良を起こさない、あるいは血行不良を改善することに取り組むことが、足首を細くするためのコツと言えるでしょう。
脂肪を燃焼させる
脂肪はやはり足首を太くみせてしまう大きな要因ですので、筋トレやジョギングなどを通じて代謝を引き上げ、脂肪を燃焼させることで、足首に付いている余剰な皮下脂肪を落とすことも意識的に行いたい対策です。
脂肪を燃焼させるための運動は、結果的に血行不良も改善するため、足首を細くするだけではなく様々な体調不良の改善にも役立ちます。
正しい姿勢を意識する
足首を細くするためのコツとして、日頃から「正しい姿勢を意識する」ことも大切です。
とくに、猫背、ストレートネック、内股、そして女性座りなどが定着している場合は改善すべきでしょう。
これらの姿勢は、血流を妨げやすいとされている他、老廃物を排出するための内臓機能を低下させることもあるため、日頃から正しい姿勢を意識することが肝心です。
足首を細くするためのおすすめの方法
足首を細くするためには、下記のようなセルフケアを意識して行うようにしましょう。
入浴
足首を細くするための方法として、まず一つ目に挙げられるのが「入浴」です。
入浴は、血行不良(またはむくみ)を改善する効果が期待でき、副次的な効果として新陳代謝が活発になることや、リラックス効果によって太りにくく、痩せやすい体になる基礎が整いやすくなります。
入浴はせずにシャワーだけで済ませているというような方も多いと思いますが、入浴は運動などと比較して習慣化しやすい取り組みですので、毎日できる習慣として取り入れてみることをおすすめします。
ストレッチやマッサージ
ストレッチやマッサージも足首を細くするための方法として是非取り入れましょう。
具体的な方法は簡単で、左右の足首を10回ずつ回す足首回しや、足首からふくらはぎ、そして膝裏まで手の平を滑らすようにマッサージする方法などで大丈夫です。
簡単なストレッチでも足首周りの血流を促進し、むくみ予防や代謝の向上に繋がりますので、是非取り入れてみてください。
特に、ストレッチやマッサージは入浴後にするとより効果的ですので、入浴とストレッチ、マッサージをまとめて習慣化するとよいでしょう。
適度な運動
適度な運動とは、例えば1時間程度のウォーキングやジョギング、水泳といった有酸素運動といった、無理なく続けられるような運動を指します。
やはり運動は足首を細くするために効果的な対策ですが、すぐに痩せたいからと無理をしても続ける事が出来ず、結局効果を得られないまま終わってしまう事になりやすいので、精神的にも肉体的にも無理なく続けられるような運動習慣を作るという事が何よりも大切です。
有酸素運動は脂肪の燃焼に最も効果的とされていると同時に、正しい姿勢を維持するために必要な筋肉を付けるという効果も期待できますので、まずは週に1回から2回の頻度で取り組んでみてください。
食習慣の見直し
食習慣でとくに注意して見直したいポイントが、塩分、脂質、そして糖質の3つです。
これらの摂取量が過度にならないようにすることが、血行不良の改善や脂肪を蓄積させないことへの第一歩と言えるでしょう。
これらの摂取量管理が難しいという場合は、手軽に始められることとして、食事の際に多めのサラダ(繊維質)を食べるようにして脂質や糖質の吸収が緩やかになるようにしたり、効率的な脂肪燃焼をサポートするビタミンB1やビタミンB2の多い食事をとったり、体内の水分量を調整するためのカリウムを積極的にとったりといった点に気を付けるとよいでしょう。
骨格矯正
足首を細くするための方法として「骨格矯正」も有効です。
ただし、骨格矯正というのは骨を無理に移動させれば出来るというものではなく、適度に筋肉をつけたり、筋肉の緊張状態をほぐしたりする事で無理なくすごしやすい骨格のバランスを手に入れていく事が必要です。
無理矢理骨の位置を動かすようなマッサージなどは逆に体のバランスを悪化させてしまう可能性があるため注意しましょう。
全身のバランスを整えていわゆる「骨格」の状態を良好にする事で、正常な代謝機能などが働きやすくなり脂肪の蓄積やむくみを予防しやすくなるでしょう。
足首瘦せに使えるトレーニング法
足首が太いということで悩んでいる女性は、足首痩せを目的にした次のようなトレーニングにも取り組んでみてください。
カーフレイズ
足首瘦せに使えるトレーニング法としておすすめなのが「カーフレイズ」です。
カーフレイズは、ふくらはぎの腓腹筋(ひふくきん)やヒラメ筋を引き締め、足首瘦せにも効果的とされています。
やり方は、壁などに手を添えて体を安定させた状態で直立し、かかとを限界まで上げた後、ゆっくり下ろすだけです。(10回3セットが目安)
慣れてきたら、両手に荷重用の「重り」を持って、1回ずつスローに行うとより効果的でしょう。
トゥレイズ
「トゥレイズ」も足首瘦せに使える手軽なトレーニング法です。
トゥレイズは、すねの部分にある前脛骨筋を鍛える方法で、膝下から足首までを引き締める効果が期待できます。
やり方は、肩幅に足を開いた状態で直立し、つま先を限界まで上げて3秒間キープし、ゆっくり下ろすだけです。(10回3セットが目安)
慣れるまでは重心が安定しないと思いますので、カーフレイズ同様に壁などに手を添えてやるようにしましょう。
タオルギャザー
足首瘦せに使えるトレーニング法として「タオルギャザー」もおすすめです。
タオルギャザーとは、床に広げたタオルを足の指だけを使って引き寄せるトレーニングで、足裏の足底筋群を鍛える効果があります。
やり方は、直立または椅子に座った状態で足元にフェイスタオルを置き、かかとを固定しつつ、足の指だけでタオルを引き寄せます。(片足10回を3セット)
慣れるまでは両足で行うとよいかもしれません。また、土踏まずが「つる」可能性が高いので、事前のストレッチを入念におこなうことをおすすめします。
美容医療で足首を細くする方法
セルフケアではなかなか足首が細くならないとお悩みの方は、是非美容治療の利用もご検討ください。
美容整形クリニックであれば、短期間で確実な足首痩せが実現するため、頑張ってもなかなか結果が出ないという方もしっかりと細くする事ができます。
また、実際に治療まで行わなくても、足首が太く見えてしまう原因を専門の医師に相談する事で具体的にどのような対策を行うべきかが明確となり、セルフケアも行いやすくなりますので、お悩みの方はまず一度お気軽にご相談ください。
美容医療で足首を細くするための方法としては、脂肪吸引やボトックス注射などの方法があります。
脂肪吸引
脂肪吸引は、美容医療で受ける足首痩せの定番と言える方法です。
カニューレと呼ばれる特殊な器具を使って、皮下脂肪を物理的に取り除くため、即効性に長けていて1回の治療でしっかりと細くすることができます。
脂肪吸引は、とくに脂肪の蓄積によって足首が太くなっている人に適しています。
また、太ももやふくらはぎなどにも有効な方法であるため、足全体の太さがコンプレックスという人におすすめです。
脂肪吸引を実際に行う場合は足首だけを限定的にやるよりも、太もも、ふくらはぎなどの広範囲で治療を行う事で、足全体をスッキリさせ、メリハリがある綺麗な足の印象に変える事ができます。
一方で、脂肪吸引は「どの部分の脂肪をどれだけ減らすか」という、一種のデザインセンスや経験が問われる難しい施術とされています。
とくにふくらはぎや足首は体全体の中では脂肪の量が多くない部位でもあるため、脂肪のとり過ぎによるトラブルなども生じやすい部位であるといえます。
場合によっては術後に皮膚が弛んでしまったり、足の左右または上下でアンバランスが発生したりする可能性がありますので、治療を受ける際は症例経験が豊富で細かい部分でもしっかりと吸引が行える技術を持った医師の施術を受けるようにしましょう。
ボトックス注入
美容医療で足首を細くする方法として挙げられるもう一つの方法が「ボトックス注入」です。
ボトックス注入とは、ボツリヌストキシンと呼ばれる筋力を低下させる薬剤を注射によって注入する方法です。
ボトックス注入は、筋肉が付いていることでふくらはぎや足首などが太く見えている女性に適した方法と言え、筋肉質であるがために、どうやっても膝から下が痩せないという場合は、この方法を試してみるとよいかもしれません。
ただし、ボトックス注射の効果は永続的ではなく一時的なものであり、多くの場合、筋力を低下させる効果は半年から1年内となります。
繰り返し治療を受ける事で徐々に足の筋肉量自体を減らしていけば治療を行わなくてもある程度細くする事は可能ですが、体質などによっては一定期間毎に治療を受け続ける必要がある場合もありますので、まずは専門医によく相談して治療が適応となるのか、何回程度を目安に継続するべきなのかを確認してから治療を受けるとよいでしょう。
足首痩せしたい方は、まずは一度専門医にご相談ください。
足首が太くなってしまう原因は、その人の体質や生活習慣によって異なるため「絶対にこれをやれば細くなる」という正解はありません。
また、どんなにセルフケアを頑張ったとしても、足首が太くなってしまっている原因とズレた対策を行ってしまっている場合は、なかなか結果が出せずに焦りを感じてしまう事も多いでしょう。
効果的に、足首を理想の形にしたい。足首を細くしたいという方は、まずは是非一度城本クリニックにご相談ください。
城本クリニックでは痩身治療に精通した医師が、患者様お一人お一人とじっくり向き合ってお悩みの原因を探り、より効果的で負担の少ない解決方法をご提案しております。
自身の悩みの原因は何なのか、どのような対策方法が最適かといった事を知るだけでも悩みの解決に一歩近づく事ができますので、まずは一度、お気軽にご相談ください。
本コラムの監修医師
1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック
医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹