コラム
COLUMNふくらはぎが太いのは何故? ふくらはぎを細くするための方法はある?
何とかして細くしたいと思うパーツは人それぞれかと思いますが、特にふくらはぎが太いのを何とかしたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
ふくらはぎは比較的人から見られやすいパーツで、体型は痩せているのにふくらはぎが太く見えるために全身が太って見えるといったケースもあるなど、見た目の印象に影響を及ぼしやすい部位の一つでもあります。
ふくらはぎを細くしたいのに中々痩せられないという方は、是非この記事を読んで参考にしてみてくださいね。
ふくらはぎが太い理由
太っているというと大体は「脂肪のつきすぎ」による肥満体型を思い浮かべますが、体型としては痩せているのにふくらはぎだけが太いという場合は下記のような原因が考えられます。
筋肉が発達している
ふくらはぎは歩いたり走ったりする際に体の重さを一番強く受けている部分です。
そこまで意識していなくても日常の中で負担がかかりやすいため、比較的筋肉が発達しやすい部位であると言えます。
ふくらはぎには「腓腹(ひふく)筋」と「ひらめ筋」とよばれる筋肉があり、腓腹筋は主に短距離走などの瞬発力を出すための筋肉、ひらめ筋は歩いたり立ったりしている時の姿勢を安定させるための筋肉となっています。
このうち、特にふくらはぎに力が入った時に盛り上がってくる筋肉が腓腹筋で、短距離走のトレーニングなどを沢山行っていると筋肉が発達してくるため、腓腹筋のボリュームが増加してふくらはぎが太く見えるようになります。
また、トレーニングで筋肉をつけていなかったとしても普段の歩き方や靴の選び方によってはふくらはぎに強い負担がかかりやすくなるため、横に張り出した形で筋肉が大きくなるなどふくらはぎを太く見せてしまう要因となります。
むくんだ状態となっている
体のむくみは重力によって体の下方へと移動していくため、ふくらはぎや足首はむくみやすく、太くなりやすい部位です。
朝起きた時にはそこまでふくらはぎが太くないのに、夕方以降になると太く見えるという方はむくみの影響が大きいでしょう。
むくみは体内の水分量が多い事などが要因であるため、水分がため込まれる事を防ぐために塩分を控えたり、水分の排出をコントロールするカリウムなどを適切に摂取する事などが予防方法となります。
骨がズレている
ふくらはぎ(下腿部)には𦙾骨と腓骨という二つの大きな骨があり、このうちメインとなる太い方が𦙾骨(けいこつ)、外側にある細い方の骨が腓骨(ひこつ)です。
脛骨は体を支える役割を持っていて、一方の腓骨は立った時に体のバランスを整える役割を持っています。
通常はこの骨同士がすぐ近くに隣り合う形で存在しているのですが、歩き方や立ち方のクセなどで外向きの力が強くかかり続けると、腓骨がズレて外に張り出したような位置に移動してしまいます。
すると脛骨から腓骨までの距離が広がるため、その分ふくらはぎが横に広がったような形となって太くみえてしまうのです。
ふくらはぎが中央部分を中心に盛り上がっているのではなく、特に上部辺りが横に張り出したような形に見える場合はこうした骨のズレが原因である可能性も高いといえます。
脂肪のつきすぎ
ふくらはぎにもやはり脂肪はつきます。
お腹や太もも周りなどと比べれば比較的脂肪がつきにくい部分であり、また痩せやすい部位ではありますが、体質などによってはふくらはぎの脂肪ばかりが中々無くならないという方もいます。
通常、ダイエットによる脂肪の減少は体の一部分だけを優先的に行う事は難しく、体全体の脂肪が徐々に減っていくためふくらはぎだけを細くするという事は難しいですが、全身の脂肪を減らしていく事でふくらはぎの脂肪も少しずつ減少させる事が可能です。
また、脂肪吸引や脂肪溶解注射などの方法によって脂肪細胞そのものを減らす方法であれば、ふくらはぎだけを集中的に細くする事が可能です。
ふくらはぎが何故太くなってしまうのか
ふくらはぎが太くなる理由は、主に生活習慣でのクセなどが影響しています。
太いふくらはぎになりやすくなる特徴は下記の通りです。
姿勢が悪い
骨のずれや筋肉が張り出してしまう原因としてご紹介したように、立った時に体の外側に重心があるなど、負荷のかかりかたに偏りが出るとふくらはぎの筋肉や骨がズレた重心を支えるために力を発揮し、結果として太いふくらはぎになる原因となります。
こうした重心のズレは姿勢の悪さからくるものが多く、例えば立っている時に無意識で片側の足にばかり重心を乗せて立ってしまう場合や、猫背などによって上半身の重心が体の中心からズレているために、これを補おうとして下半身の重心が更にずれた位置になってしまうなどが考えられます。
猫背などの姿勢にならないように注意する事や、立ち上がる時はなるべく体の中心に重心がくるように注意するようにしましょう。
歩きにくい靴をはいている
歩きにくい靴をはいていると、歩く時にふくらはぎに負荷がかかってしまい、これも骨のずれや筋肉の偏った発達などに繋がる可能性があります。
高さのあるハイヒールを日常的にはき続けると、場合によってはふくらはぎが太くなってしまう事があります。
むくみが残り続けている
夜に入浴をする習慣であったり、マッサージをしてむくみを解消するといったような習慣がないと、なかなかむくみがとれずにふくらはぎにむくみが残ったままの状態となってしまいます。
むくみをリセットするためにも、寝る前のマッサージやストレッチなどむくみを解消するようなケアをとりいれたり、寝る時に足を少し高くして寝るなどの対策を行うようにすると良いでしょう。
むくみやすい食生活をしている
むくみは体内の水分が多いとでやすくなりますが、塩分の過剰摂取は体をむくみやすくする要因の一つです。
とくに日本人の食事は塩分が多いといわれており、一方で水分の排出をコントロールするカリウムが不足している場合も多いので、食事を見直してむくみにくい食生活をすごすようにしましょう。
太いふくらはぎを細くする方法
ふくらはぎを細くしていくためには、骨の位置を整える事やむくみを改善する事、そして筋肉の過剰なハリ出しを改善する事が必要です。
それぞれに効果的な方法を解説します。
整骨などで骨の位置を整える
腓骨が横に張り出してしまっているようなケースでは、まず骨の位置を正しくなおす事が必要となります。
骨の位置を修正するというと骨そのものを押して場所を変えるようなイメージになりやすいですが、そうではなく体の関節を動かしている筋肉の緊張をほぐし、正常な状態にしていく事で骨の位置を理想的な位置に近づけていく事ができます。
整骨院などで行われる施術はこうした効果が期待できるもので、普段のクセなどによって筋肉が緊張した状態となり、それによりズレてしまった骨の位置を、マッサージなどによって改善していく効果が期待できます。
もちろんこうした施術による効果は一時的な変化ですので、しっかりと改善させるためには普段の生活も改善していく必要がありますが、定期的なマッサージを組み合わせる事で効率よく体のバランスが整えられ、ふくらはぎの張り出しも改善が見込めるでしょう。
バランスの良い食事と適度な運動習慣
むくみにくい体を作るためには、バランスの取れた食事と適度な運動習慣が大切です。
食事については前述のようにカリウムなどの栄養をしっかり取れるように、バナナやアボカドなどの果実類や、豆類などを多く取り入れる事や、とにかく塩分をとりすぎないような食事内容を心がけるようにすると良いでしょう。
また、むくみは血流が悪くなることでも生じやすく、とくに運動不足の方はふくらはぎを中心に血流が悪くなりやすいため、適度な運動習慣を身に着けて血流を改善する事も大切です。
足は第二の心臓とも呼ばれ、ふくらはぎの筋肉を適切に使う事で全身の血流も改善されますので、ウォーキングなどでしっかりとふくらはぎの筋肉が動かされるような習慣をつけましょう。
筋肉のハリを減らすならボトックス注射がおすすめ
筋肉そのものが発達しすぎている事でふくらはぎが太くなっているケースでは、いつも通りの生活をしながら筋肉のボリュームを意識して減らすという事は難しく、ボトックス注射という美容治療がおすすめです。
ボトックス注射はボツリヌストキシンという毒素から作られた、神経の働きを麻痺させる性質の薬剤を注射する事で一時的に筋肉の働きを抑制するもので、ふくらはぎを太くみせてしまう腓腹筋の働きを抑制していく事で、徐々に増大した筋肉によるハリだしを軽減していく事ができます。
腓腹筋をサイズダウンさせるためには数か月おきに3~5回程度の治療が必要となりますが、注射だけで簡単に行える治療でダウンタイムなども特にないため、気軽にうける事が可能です。
足の筋肉を抑制するという事で「歩きにくくなるのでは?」と心配に感じる方もいらっしゃいますが、とくに日常生活で何か不便を感じるような事はありませんのでご安心ください。
脂肪が多い場合は脂肪吸引や脂肪溶解注射もおすすめ
ふくらはぎの太さが筋肉やむくみではなく、脂肪が多いという場合には脂肪吸引や脂肪溶解注射による治療がおすすめです。
脂肪吸引であれば直接脂肪細胞を除去する事ができるため、一度の施術でしっかりと細いふくらはぎを手にする事ができます。
一方の脂肪溶解注射は一度の治療で理想の細さにする事は難しいですが、徐々に脂肪細胞を破壊していく事で自然な形で痩身をしていく事が可能です。
脂肪吸引や脂肪溶解注射では、通常のダイエットと異なり脂肪細胞そのものを減らしていく事ができるため、リバウンドしにくいという点や部分痩せが可能という点が大きな利点です。
ふくらはぎを細くしたい方はまず一度お気軽にご相談ください
太いふくらはぎを細くするためには、まず何故ふくらはぎが太くみえてしまっているのか、その原因をしっかりと把握して適切な対応を行う事が大切です。
城本クリニックでは、体の構造を熟知した専門のドクターがじっくりと診断を行い、体型のお悩みの原因やどのような対策が最適なのかをしっかり診察し、治療法のご提案をさせていただいております。
必要なケア方法をしっていただくだけでもお悩みの解消に近づく事ができます。
ご相談やカウンセリングは無料となっておりますので、まずは一度お気軽にご相談ください。
本コラムの監修医師
1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック
医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹